「ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ」（３月２日、両国国技館）

　王者・山中慎介（帝拳）に挑むカルロス・カールソン（メキシコ）が２４日、都内のジムで練習を公開した。

　１７５センチはありそうなスリムな体形。メニューはシャドー、ミット、サンドバッグ打ちだったが、どれも軽めの内容。視察した山中担当の大和心トレーナーは「持ち味は見せないでしょう。あのまま来てくれれば普通にやれば勝てるけど、そんなはずはない。手足は長いし、顔は小さいし、警戒していますよ」と話した。

　会見では「山中の世界戦はいくつか見た。本物のチャンピオンだが、私もとてもいい調整をしてきたのでいい闘いになる」と言う。メキシコでは、地元・ティファナ近くの３６００メートルの高地で６週間のキャンプを張ってきた。「厳しいトレーニングをした。どちらがいい調整を積んだかの勝負になる」と自信を見せた。

　山中の「神の左」対策については「特にない。私のボクシングをするだけ」と強気だった。サンドバル・トレーナーは「キャンプの間、映像を見て、その左を避けてさばく練習をしてきた」と明かした。