【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】娘から結婚相手として離婚歴のある男性を紹介された
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
【相談】 30代前半の娘がいる父親です。先日、娘が結婚を考えている30代半ばの男性を紹介してくれましたが、その男性に離婚歴がありました。バツ1です…。離婚した理由を聞くと「価値観の違い」とのことで、実際に会うと誠実な人で特に気になるところはありませんでした。それでも、「一度結婚生活がうまくいかなかった人と、娘が結婚して大丈夫なのか」と、どうしても心配になってしまいます。離婚歴だけで人を判断するべきではないと頭では分かっていますし、娘が相手のことをよく考えた上で決めたことも分かっています。ですが、やっぱり父として娘を気持ちよく送り出せる自信がありません。西村社長なら、自分の子供の結婚相手に離婚歴があった場合、どこを見て判断しますか?また、親は子どもの結婚についてどこまで自分の意見を伝えるべきでしょうか。
【回答】 ご相談ありがとうございます。実際に会ってみると誠実な方で、特に気になるところもなかった。それでも「娘の結婚相手に離婚歴がある」と聞けば、父親として心配になる。そのお気持ち、お察しします。頭では離婚歴だけで判断してはいけないと分かっていても、大切な娘さんの人生に関わることですから、簡単に割り切れないのは自然なことだと思います。
私なら、離婚歴そのものよりも「前の結婚と離婚を本人がどう受け止めているか」を見ます。「価値観が違ったから別れました」という説明だけでは、正直なところ何も分かりません。夫婦ですから価値観が違うことは当然あります。大切なのは、その違いにどう向き合ったのか。そして、離婚に至ったことについて、すべてを相手のせいにしていないかということです。
「自分にもこういうところがあった」「あの経験からこういうことを学んだ」と、自分自身を振り返ることができる人であれば、私はむしろ一度の失敗を次の人生に生かせる人なのかもしれないと思います。反対に、前の奥さんの悪口ばかりを言ったり、「自分は何も悪くなかった」という姿勢だったりすれば、離婚歴の有無とは関係なく心配になります。
仕事でも同じですが、私は「失敗したことがあるか」より、「失敗した後にどうしたか」を大切にしています。一度も失敗したことのない人など、なかなかいません。失敗から何を学び、その後の行動をどう変えたのか。そこにその人の本質が表れると思うからです。
もう一つ私なら見るのは、娘さんをどう扱っているかです。娘さんの意見を尊重しているか、感情的になったときにもきちんと話し合えるか、お金や仕事、家事、子ども、両家との付き合いなど、結婚後に現実となる問題について2人で話ができているか。結婚生活で大切なのは、肩書や過去の経歴よりも、日々の小さな問題を2人で解決していける関係かどうかだと思います。
もちろん、離婚理由について娘さん自身がどこまで理解しているのかは、父親として一度確認してもいいでしょう。ただ、相手を取り調べるように聞くのではなく、「反対したいわけではない。ただ、父親としてあなたが幸せに暮らせるか心配なんだ」と率直に伝える。それで十分ではないでしょうか。
親が子どもの結婚について意見を言うこと自体は、私は悪いことだとは思いません。人生経験があるからこそ見えることもありますし、本気で心配してくれる親の存在はありがたいものです。
ただし、「意見を伝えること」と「親が決めること」は違います。娘さんはもう30代です。自分で相手を選び、その結果についても自分で責任を持つことのできる大人です。親として気になることは伝える。でも、最後は本人の判断を尊重する。その線は越えないほうがいいと私は思います。
もし私の子どもが同じ状況だったとしても、心配はするでしょう。相手がどんな人なのか、なぜ前の結婚が終わったのか、今度の結婚をどう考えているのかは知りたいと思います。でも、離婚歴があるという一点だけで「この人は駄目だ」とは判断しません。
むしろ、娘がその人といるときに幸せそうか。お互いを尊重しているか。そして何か問題が起きたとき、2人で向き合っていけそうか。私はそこを見たいと思います。
親は子どもが絶対に失敗しない人生を用意してあげることはできません。結婚に限らず、どれだけ親が慎重に考えても、その先に何が起こるかは誰にも分かりません。
だからこそ最後に親ができることは、「あなたがよく考えて決めた相手なら応援する。ただ、何かあったときはいつでも帰ってきなさい」と言えることではないでしょうか。
離婚歴という過去を見ることも必要です。でも、それ以上に大切なのは、その経験を経た今の彼がどんな人なのか、そして娘さんとどんな未来をつくろうとしているのかを見ることだと思います。
◆西村 誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数8万3000人。
