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【芸能】渡辺麻友さん 常に気遣いの人だった…急な取材にも笑顔で対応

 卒業コンサートで熱唱する渡辺麻友さん=2017年10月
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 元AKB48の人気メンバーで、女優として活躍していた渡辺麻友さんが、5月31日をもって芸能界を引退した。自身のツイッターで引退を宣言。所属事務所・プロダクション尾木は公式サイトで、渡辺さんから「健康上の理由で芸能活動を続けていくことが難しい」と申し入れがあったことを明かした。

 渡辺さんは昨年4~9月放送のNHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演後、事実上の休養状態だった。体調が優れないという情報を聞き、尾木プロにも取材を重ねていたが、「回復を待ち続ける」という印象を受けていた。

 同事務所はかつて、問題行動を理由に一度は解雇した歌手・華原朋美と再契約するなど、“温情派”として知られる。取材の限りでは、休養中の渡辺さんに復帰をせかしたり、決断を迫る様子は全くなかった。最終的には本人の意思を尊重。退所と引退を容認する形となった。

 AKB時代から渡辺さんを取材してきたが、印象に残っている出来事がある。2014年3月、デイリースポーツで急きょ決まった企画のために、過密スケジュールの中でインタビューをオファーしたところ、リハーサル終わりに時間をもらえた。AKB初の国立競技場ライブの数日前のことだ。

 「国民的グループ」として多忙を極めた時期。千葉のリハ会場から都内の取材場所にやってきた渡辺さんは、写真撮影がなかったこともあって、レッスン着で化粧っ気はなく、メガネ姿だった。急いで移動してきてくれたことが感じ取れた。

 当初の予定より、少しだけ遅れてインタビューがスタート。夜遅い時間帯で疲弊しているはずなのに、そんなことはおくびにも出さず、「お待たせしてスミマセン!」と謝られた。リハの進行状況により取材開始が遅れる可能性があることは、スタッフからあらかじめ伝えられていた。何の責任も感じることはないのに、頭を下げた渡辺さん。ストイックで知られたが、記者に対しても真面目な人柄で接して、気遣いを欠かすことはなかった。

 この日の取材では、大好きな宝塚歌劇団の話題で、「デイリーさんのホームページって、宝塚の情報が豊富ですよね。写真がいっぱい載っていて。いつも見てます!」と楽しそうに話してくれた。3カ月後の「第6回選抜総選挙」では、20歳にして1位に輝き、“No.1アイドル”の称号を手にしたが、趣味の宝塚について語るときの顔は、“ハタチの女の子”そのものだった。

 13歳でAKBとしてデビューし、26歳で迎えた引退。人生の半分を過ごした芸能界に別れを告げた。AKB時代には貴重な休みをぬって、兵庫県宝塚市まで宝塚観劇に訪れていた渡辺さん。新型コロナウイルスが収束するのを待って、“ムラ”に足を運んで、心身共にリフレッシュしてほしい。

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