雷に打たれないため必要な4項目→頭をかがめ、耳をふさぎ、かかと合わせ、つま先で→「雷しゃがみ」を覚えて

 線状降水帯の直前予想的中率は2024年で10%でした、世間の人は失望しましたが、気象予報士に言わせると、10回に1回当たるだけでもすごいことで、この先データが増えれば、確率はどんどん上がっていくだろうと。まさに予言通り2026年には30%まで確率が上がっています。とはいえ相手は大自然、そうそう思惑通りにはいきません。線状降水帯というと、雨と共に激しい雷を伴います。ここ数年、毎年のように「今年の暑さは過去最高」という報道があります。暑さもそうですが、落雷も同じく毎年過去最高と、増加の一途です。今回は雷に打たれない方法を。

 日本全国で雷に打たれる、あるいはその二次被害で死亡する方が年間20人以上おられます。雷というと夏を想像しますが、1年を通していつ発生してもおかしくありません。ご存知の通り、雷は高いところに落ちます。しかし雷は直撃だけでなく「側撃」という落ち方もします。落ちた雷は側にある物を伝わりながら地面に流れこみ、伝わりやすい部分を通ります。たとえば大木の近くに避難する場合は、2メートル以上離れないと危険です。最も大切な回避方法は角度です。近くに安全な空間がない場合、電柱・煙突・鉄塔・ビルなどの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4メートル離れたところに退避します。

 広い平坦地で避雷物がない場合のために「雷しゃがみ(Lightning Crouch)」を覚えましょう。登山・ハイキング・キャンプなどに出向く際に、急な雷から避難するための姿勢です。ネット検索すればその姿勢など、イラスト付きで簡単なものから詳細なものまで、たくさんヒットしますので、ぜひ一度は調べてみてください。

 (1)頭を下にかがめる(できるだけ姿勢を低くする)

 (2)両手で耳をふさぐ

 (3)足の両かかとを合わせる

 (4)つま先で立つ(かかとを地面から浮かせる)

 両足のかかとを合わせるのは、雷の電気が片足から進入しても反対側の足へ電気をUターンさせて地面に戻すためです。つま先で立って地面との接点を可能な限り小さくします。腹ばいになるのは接地面積が大きくなるので危険です。アメリカでは学校や家庭で「雷しゃがみ」を日常的に子供に教えているそうです。

 ◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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