【野球】故障者続出でも貯金7 オリックスを支える投打の若手 首位快走中の理由とは
貯金7で首位を快走するオリックスで、プロ5年目の“薄給コンビ”が台頭している。今季推定年俸1400万円の椋木蓮投手(26)と同1700万円の渡部遼人外野手(26)だ。球団新の本拠地11連勝にも貢献した2人の、さらなる飛躍に期待がかかる。
21年度ドラフト1位の椋木は、先発では通算3勝と芽が出なかったものの、昨季9月の中継ぎ転向で状況が好転。今季はプロ初のセーブもマークするなど10戦連続無失点の6ホールド、防御率0・00と大車輪の活躍だ。愛らしい丸刈り頭がトレードマークの椋木は「早く結果を出さないと…と思っていた。ここから追いついていきたい」と目の色を変えている。
一方、オシャレな今風イケメン顔の渡部は、慶大から同じ21年度の4位で入団した。昨季まで代走、守備固め要員に過ぎなかったが、今季は8日のロッテ戦のスタメン起用から存在感を発揮し、今ではプロ初を含む3本塁打、打率・390、6打点。打つだけではない。盗塁は成功率100%でリーグトップの7個。守備でも何度も好捕を決め、投手陣を助けている。三拍子そろった今の活躍に渡部は「(昨季まで)チャンスも少なかったんで、それをつかめるように意識してます」とこちらはクールだ。
そんな2人に波留ヘッドコーチは「ベテランや主力がもっとやらないと…と刺激を受け、相乗効果が期待できる」と歓迎しているが、そもそもは岸田監督が昨オフから「新しい戦力の台頭を待ちたい」と期待していた中の面々だ。
現在首位にいるチームは一方で故障者が続出。開幕前に野手で杉本、頓宮、投手で山下らが離脱し、開幕後もエースの宮城、野手の広岡、杉沢、大城もケガを余儀なくされた。ソフトバンク、日本ハムと昨季の上位が本調子ではないこともあるが、この故障禍で今の順位にいるのは、入団同期の“薄給コンビ”(何度も失礼!)が晴れてブレークしたからこそだ。
岸田監督は「成長と言うよりも、結局はケガ人も出ている中で、準備し少ないチャンスをつかんだということ」と目を細める。全国的な認知度はこれからだろうが、2人のさらなる活躍が楽しみだ。(デイリースポーツ・オリックス担当 岩崎正範)
◆渡部 遼人(わたなべ・はると)1999年9月2日生まれ、東京都出身。26歳。171センチ、72キロ。左投げ左打ち。桐光学園-慶大を経て。21年度ドラフト4位でオリックス入団。
◆椋木 蓮(むくのき・れん)2000年1月22日生まれ、山口県出身。26歳。179センチ、86キロ。右投げ右打ち。高川学園-東北福祉大を経て、21年度ドラフト1位でオリックス入団。
