【野球】広島3年目・永井敦士“誠也イズム”学び、目指すは1軍初出場

 広島の永井敦士外野手(20)が打撃力向上に向けて日々、汗を流している。オフには母校・二松学舎大付高の先輩にあたる鈴木誠也外野手(25)らと自主トレを行い、技術面だけでなく打席での工夫や練習方法など多くのことを学んだ。3年目を迎える今季の目標は、まだ果たしていない1軍公式戦の出場。日本の主砲から得たイズムを体現し、成長へとつなげていく。

 懸命にバットを振る姿が、永井の今季に懸ける思いを雄弁に物語っていた。現在、2軍は対外試合を行っていないが、練習試合が実施されていた3月上旬は、試合の中で浮き彫りになる課題克服に努めてきた。

 オフ期間は充実の時間を過ごした。チームの4番・鈴木誠らとともに宮崎県内で自主トレ。朝から夕方まで、日本を代表するスラッガーと過ごした時間は何より貴重で勉強になることばかりだった。

 鈴木誠には股関節やバットの使い方などを助言された。「バットの使い方だったり、タイミングの取り方、間の作り方を意識してやっている」。バットの使い方とは、いかにヘッドを走らせるか。そして「間」の作り方に関しては「打つ体勢が長くなるように」と打ちに行った中でボールを長く見られるような形を理想とし、体に染みこませている。

 ボールを長く見られるように、遅く、山なりの球を打ち返すなどして練習に取り組む。「僕は(打席での)目付けの仕方が悪い」。鈴木誠は打席の中で、あごを下げるしぐさを繰り返し、顔が上を向かないよう目付けの意識を行っている。その工夫を東出2軍打撃コーチから聞き、参考にしているという。

 練習法や考え方は、選手によって千差万別だ。「自分の思っていることと、人が思っていることは違うと思うので、それを聞いて、自分が思っているイメージと全然違うなと思った時は、そこを改善していこうと思っている」と力を込める。

 助言に耳を傾け、あらゆる引き出しを増やして最善策を探る。鈴木誠も「自分の感覚や捉え方を信じてやるのがベスト」と口にしていたことがあった。永井もそれを行動に移している段階だと言える。

 まだ1軍出場はなく「1回でも(1軍の)ベンチに入れるように」と闘志を燃やす。“主砲イズム”を体現し、1軍デビューへと歩みを進める。(デイリースポーツ・向 亮祐)

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