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【野球】ヤクルト・山田哲、史上初の成功率100%盗塁王なるか

 とにかくアウトにならない。ヤクルト・山田哲人内野手が、史上初の快挙にひた走っている。それは失敗ゼロの盗塁王だ。

 今季は28度盗塁を企図し、すべて成功。昨季から33連続成功とし、ソフトバンク・福田の持っていた従来の32連続成功のプロ野球記録を更新した。

 3度の盗塁王に輝いている山田哲。群を抜くのが成功率の高さだ。15年は34盗塁(盗塁刺4)で成功率89・5%。16年は30盗塁(盗塁刺2)で、成功率は93・8%。02年のオリックス・谷(41盗塁、91・1%)以来となる成功率9割超え、歴代最高の数字でタイトルに輝いた。盗塁王で成功率9割超えは、50年の南海・木塚(78盗塁、90・7%)、18年の日本ハム・西川(44盗塁、成功率93・6%)を合わせて4人のみだ。18年も33盗塁(盗塁刺4)で成功率は89・2%をマークした。

 走塁技術の高さは折り紙付き。1軍に定着し始めた頃、スライディングや帰塁など、7つのパートに分けて行う練習で磨きをかけていった。ハイレベルな昨季を上回る成功率。土橋内野守備走塁コーチは「左腕の時に走っているのが増えているのでは」と指摘する。さらに優れた点に挙げたのは、投手との“間合い”を支配していること。「警戒されている中で、向こうが息を抜くタイミングをわかっている。スタートが悪かったのは、この前の広島戦(21日、リプレー検証でアウト判定が覆る)とその前の2度くらい。あとは完璧」と、止まらない進化にうなった。

 山田哲の盗塁に対するスタンスは明確だ。「いける時にいく」。とはいっても、安全運転ではない。「数だけではなく、内容にもこだわっている」と明かすように、勝負を左右するようなしびれる場面で、スタートを切ることはもちろんある。ギャンブル的な試み、やみくもに走ることはしないというだけだ。根底には、普段からよく口にする「走塁でチームを勝たせることができる選手になりたい」という哲学がある。

 1950年の2リーグ制移行後、のべ145人が盗塁王となった。だが、成功率100%の選手はいまだかつていない。山田哲も「10割は究極」と表現する。25日の阪神戦ではコンディション不良で途中交代。不安な点はあるが、目下の盗塁数は中日・大島と並んでリーグトップ。“完全無欠の盗塁王”が誕生する瞬間を期待したい。(デイリースポーツ・藤田昌央)

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