【野球】広島 勝負の夏場へ鍵はブルペン陣 ひとり増員の可能性も

 広島が5カード連続の勝ち越しで首位巨人に2ゲーム差まで接近した。6日からは1・5ゲーム差で追う2位DeNAと直接対決。広島はアドゥワ、ジョンソン、野村が先発予定だ。真夏の9連戦を迎え、佐々岡投手コーチは「先発がどれだけ長いイニングを投げてくれるか。そうは言っても先発もキツい。中継ぎもキツいけど、どれだけ踏ん張れるか」と見通しを語った。

 現在1軍の中継ぎ陣はフランスア、今村、遠藤の勝利の方程式に加えて、菊池保、中崎、中村恭、島内の7人態勢。8日から7月の防御率11・42と低迷したレグナルトの登録が可能となるが、佐々岡コーチは慎重だ。「リフレッシュもあるけど、ここ何試合かはランナーを出してからストライクが入らなかったからね。内容と結果を見せてほしい」と2軍戦での投球を見て判断する方針を示した。

 緒方監督は「夏場は中継ぎ陣がへばってくる。一岡はもう少し時間がかかりそうだけど、レグナルト、ヘルウェグもいる。外国人枠の兼ね合いを考えてやっていきたい」とブルペン強化の重要性を強調する。佐々岡コーチも「(ブルペンは)8人目はありえる。7人でいくのか8人でいくのか」と悩ましげだ。

 一方のDeNAは異例の中継ぎ9人体勢で臨んでいる。東出打撃コーチも「先発も良いけど、後ろのピッチャーがいい」と警戒心を隠さない。パットンこそ抹消となったが、守護神山崎、エスコバー、三嶋など難敵ぞろいだ。17年のCSではラミレス監督のマシンガン継投に苦しめられ、日本シリーズ進出を逃しただけに、今回も脅威となりそうだ。

 今季はかつてのような「投手王国」復活を目指してきた。キャンプでランニング量を増やした成果か、102試合を消化してチーム防御率3・42は両リーグトップ。昨季の同試合時点の防御率4・00から大幅に改善されている。後半戦に入り、大瀬良、ジョンソン、床田、九里、野村と先発陣は安定する。9連戦をどう乗り切るか。ブルペンの陣容と継投が鍵を握りそうだ。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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