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【スポーツ】日本ボクシング界の夢は目前!京太郎ヘビー級挑戦者決定戦の代役だった

 2018年は、日本ボクシング界の夢とロマンが現実になる年かも知れない。昨年の12月16日(現地時間15日)にロシアのエカテリンブルクで行われたWBOインターナショナル・ヘビー級王者アレクサンデル・ポベトキン(38)=ロシア=に同級1位のクリスチャン・ハマー(30)=ルーマニア=が挑んだ一戦。これはWBAインターコンチネンタル同級王座決定戦も兼ねていただけではなく、WBO世界同級王者ジョセフ・パーカー(25)=ニュージーランド=の指名挑戦者決定戦でもあった。

 その会場に日本の期待を背負うヘビー級戦士、当時WBO同級7位だった藤本京太郎(31)=角海老宝石=の姿があった。実はポベトキンとハマーのリザーブ要員として招かれていたのだ。その条件がすごい。試合をすることになれば、ファイトマネー10万ドル(約1130万円)、しなくても5000ドル(約56万円)という、ヘビー級のスケールの大きさを感じさせる破格のものだった。

 京太郎のその役目が回ってきたことは何を意味するのか。結局、予定通りポベトキンとハマーは戦ってポベトキンが判定勝ちし、京太郎がリングに上がることはなかった。だが、もし京太郎が出場し、勝利していれば、文句なしに日本人初の世界ヘビー級王座の挑戦者になっていたと言うことだ。

 代役に選ばれた理由も、安全パイや日本人のヘビー級ボクサーが珍しいなどの理由ではないことがうかがえる。当時はハマーが1位でポベトキンが6位。京太郎のマネジャー萩森健一氏は「おそらく、1位の相手に2位、3位…と順に声をかけていって、スケジュールが合ったのが6位のポベトキンだったのでしょう。その次は7位の京太郎となるのは当然のこと」と推測し、「京太郎も戦った相手はともかく18勝1敗という数字を残してますし、世界から挑戦者候補の1人として認知されてきたと言うことでしょう」と語った。

 12年に京太郎の活躍によって日本ヘビー級王座が復活したとき、当時の日本プロボクシング協会会長だった大橋ジムの大橋秀行会長は「日本王座があることで体の大きい人がボクシングをやりたいと思うようになれば、日本ボクシング界最大の夢である世界ヘビー級王座に向かっていける」と、その意義を説明していた。とはいえ、残念ながら現在も日本のヘビー級はランカーに1位の竹原虎辰(緑)がいるだけで、京太郎の孤軍奮闘状態が続いている。

 だが、京太郎が世界王座挑戦までこぎ着ければ、これまで成し遂げてきた日本人初の快挙の東洋王座奪取、世界ランク入りとは比較にならないほどの影響を与えることは間違いない。それが実現されただけでも、日本ボクシング界の夢がかない、ヘビー級を復活させた意味があったと言えるだろう。京太郎の戦いに期待したい。(デイリースポーツ・洪 経人)

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