長洲未来、真央見て始めたトリプルアクセル 五輪で3人目成功「うれしい気持ちしかない」

 「平昌五輪・フィギュアスケート団体・女子フリー」(12日、江陵アイスアリーナ)

 バンクーバー五輪代表で24歳の長洲未来(米国)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功した。五輪での成功者は伊藤みどり、浅田真央に続く3人目。長洲は「うれしい気持ちしかない」と満面の笑みを浮かべた。

 会心の演技だった。演技冒頭、長い助走から踏み切ると、3回転半を回って美しく着氷。夢見た舞台で、1・57点もの加点がつく出来栄えで大技を成功させた。その後も完璧な演技を見せ、フィニッシュポーズと同時に両手を握って雄たけび。チームメートからも大きな声援を受け「楽しくて、うれしかった」と振り返った。

 トリプルアクセルに憧れたのは8年前。五輪の舞台で見た、浅田真央さんの美しいジャンプだった。

 「すごいと思った。五輪の舞台でプレッシャーがかかってるのに、きれいに決めた。それを見て、自分もそういうすごいジャンプをやりたいと思った」

 ロサンゼルスですし店を営む日本人の両親から生まれ、5歳で競技を始めた。14歳で全米女王となり、10年バンクーバー五輪は4位入賞を果たしたものの、その後伸び悩みの時期も経験した。その頃から始めたトリプルアクセルの練習。昨年8月に浅田真央さんが座長を務めるアイスショー「THE ICE」に出演した際には、浅田さんから「これなら跳べるんじゃない?」と背中を押された。

 五輪の舞台で、憧れてきた大技を決め「うれしい気持ちしかない」と長洲。個人戦へ向けても「また1からやって、100%で出たい」と力強く話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス