アイホ娘、格上のチェコ撃破で3連勝 氷上のアンパンマン・村上が値千金の一撃

 「アイスホッケー・国際壮行試合、日本1-0チェコ」(28日、DyDoアリーナ)

 平昌五輪に出場する世界ランク9位のアイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」は28日、東京・DyDoアリーナで行われた国際壮行試合第3戦で世界ランク8位のチェコと対戦し、FW中村亜実(30)=SEIBU=のゴールで1-0で勝利した、ドイツ戦から壮行試合で3連勝。五輪には出場しないものの、1次予選で対戦するスイス同様の堅い守備を誇る強豪を撃破した。日本は30日にチェコと五輪前最終戦を行う。

 スマイルジャパンにはここぞという時に頼れる“ヒーロー”がいる。0-0で迎えた最終ピリオド残り3分53秒。パワープレーから、DF小池のシュートに反応したのはFW中村だ。巧みにコースを変えて、ゴールネットを揺らした。

 普段は横浜のアンパンマンミュージアムで販売員として働く30歳。「ゴール前のバトルは得意なんです。顔はアンパンマンに似てるってよく言われるけど、意地悪するからばいきんまんっぽいとも言われます」と笑うムードメーカーの一撃が、3連勝を呼んだ。

 ドイツに2連勝して臨んだ3戦目。堅守を誇るチェコは、五輪本番で対戦するスイスを想定した相手だった。第2ピリオドまでに26本のシュートを放ちながら、崩しきれなかった“仮想スイス”に風穴をあけ、勝ちきったことには大きな意味がある。FW久保は「勝ちきれたのは大きい。この勢いで平昌に乗り込みたい」と、手応えを口にした。

 30日に再びチェコと対戦し、悲願の初勝利、そしてメダルを狙う五輪の舞台へと向かう。「メダルを取るためにこの4年間頑張ってきた。しっかり形としてメダルを持ち帰りたい」と中村。スマイルジャパンの“正義の味方”は、愛と、勇気だけじゃなく、最高の仲間たちとともにみんなの夢をかなえにいく。

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