ハリルジャパン 初タイトルならず

残念そうに表彰を見つめる長友(中央)ら日本イレブン(撮影・持木克友)
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 「キリン杯・決勝、日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ」(7日、市立吹田サッカースタジアム)

 日本は清武弘嗣(ハノーバー)のゴールで先制したものの、ボスニア・ヘルツェゴビナのFWジュリッチに2点を決められ、1-2で敗れた。ハリルホジッチ監督就任後、初のタイトルはならなかった。日本代表の黒星は昨年8月の東アジア杯・北朝鮮戦以来、12試合ぶり。

 3日のブルガリア戦で腰を痛めた香川真司(ドルトムント)が先発から外れ、トップ下に清武が起用された。前線は右に浅野拓磨(広島)がA代表初先発。左は宇佐美貴史(G大阪)が入った。

 先制点は前半28分、左サイドを突破した宇佐美から生まれた。タイミングを見計らいながら中央を駆け上がった清武が左足で押し込み、先制点を奪った。

 しかし、82秒後の前半29分に守備のもろさが露呈した。浮き球からFWホジッチにヘディングシュートを打たれると、西川がはじいたボールをFWジュリッチに押し込まれた。

 後半21分には、ハーフウエーライン付近からのFKで、長いボールが右サイドに展開したステバノビッチにわたった。長友の対応が遅れ、中に切り替えされた後、エリア内に進入したジュリッチへ縦パス。食らいついた吉田のスライディングも及ばず、ジュリッチのシュートがゴールネットを揺らした。

 後半30分に国際Aマッチ初出場となる小林祐希(磐田)を左FWで投入。ミドルを放ったが枠はとらえられなかった。俊足の浅野拓磨(広島)が裏を狙っても、後半途中から守備を重視した相手を崩せず。後半ロスタイムに抜け出した浅野はシュートチャンスでパスを選択し、得点を逃すシーンもあった。

 先制ゴールの清武は「残念です」とひと言。香川や、左膝裏を痛めている本田圭佑(ACミラン)が出場しない中、「こういう時に結果を出さないと意味がないと思いますし、ただただ残念な気持ちでいっぱいです」と視線を落とした。

 日本は9月からW杯アジア最終予選を戦う。「大事な試合が続くんですけど、このままじゃだめだと思うので、しっかりとレベルアップできるようにやっていきたいと思います」と清武が語る通り、課題が残ったキリンカップとなった。

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