「バレーボール女子・リオデジャネイロ五輪世界最終予選・第２日、日本３－０カザフスタン」（１５日、東京体育館）

　４大会連続の五輪出場を狙う世界ランク５位の日本は、同じアジア勢の同２６位カザフスタンに３－０（２５－１４、２５－１５、２５－１１）のストレートで快勝。開幕２連勝を飾り、首位をキープした。初戦のペルー戦でわずか２得点に終わった古賀紗理那（１９）＝ＮＥＣ＝がチーム２位の９得点をマークし、復調気配を示した。日本は休養日を挟んだ１７日にアジアの宿敵韓国（世界ランク９位）と対戦する。

　次代のエース古賀もようやくチームの波に乗った。徐々に感覚を取り戻したのか、この日はスパイクでの７得点を含むチーム２位の９得点。「あんまり気持ちの切り替えはできてなかったけど、周りのみんなが決めた時にいつもより喜んでくれた。自分も頑張らないといけないと思った。思い切りできたので、昨日より良かった」と、笑顔も戻った。

　故郷熊本を襲った大地震から、１カ月。両親も駆けつけた中、開幕戦は思いが空回りした。「余裕がなくて、ブロックが見えてなかった」

　それでも下を向いてばかりはいられない。この日はセッターの宮下に「もう少し（トスを）浮かせてもらっていいですか」と、要求。「空中で余裕があれば、なんでもできるので」と、しっかり修正してみせた。

　１７日は序盤戦の大一番となる韓国戦。復活のきっかけをつかんだ１９歳は「私の仕事はトスを呼んで決めること。望悠さん（長岡）はマークされると思うので、私がしっかりどんどんスパイクを決めていきたい」と、力強く意気込んだ。