4大会連続五輪へ火の鳥ジャパン快笑

 「バレーボール女子リオ五輪世界最終予選兼アジア予選、日本3-0ペルー」(14日、東京体育館)

 4大会連続の五輪出場を目指す世界ランク5位の日本は、同21位のペルーと初戦を戦い、ストレート勝ちで白星発進を決め、首位に立った。最終予選独特の緊張感が襲う中、左のエース長岡望悠(24)=久光製薬=が、チームトップの20得点をマークする大活躍で、リオデジャネイロ五輪出場へ幸先の良いスタートを切った。15日には同ランク26位のカザフスタンと対戦する。

 4年前も最終戦までもつれた、一筋縄ではいかない最終予選。昨季のW杯で活躍し、次世代のエースの呼び声高い古賀が、3連続でスパイクをシャットアウトされるなどまさかのブレーキに陥った中、重苦しいムードを切り裂いたのが、サウスポーエースの長岡だ。

 次々と鋭いスパイクを決め、苦しんだ第1セットだけで11得点を決めるなど、チームトップの20得点。スパイク決定率は53%。「目の前の1本に集中することだけ考えた。これまでの経験がつながっている」と、ホッとしたように笑った。

 大林素子以来となる、全日本女子が待ち望んだ左利きの大型エース。世界最終予選こそ初出場だが、ロンドン五輪後の4年間、目覚ましい成長でチームをけん引してきた。好きな芸能人は、昭和の大女優かつ漫才師の京唄子。「みんなから似ていると言われる」と笑うチームのムードメーカーは、この日はプレーで京唄子師匠ばりに会場をどっかんどっかん沸かせ続けた。

 今季のプレミアリーグではMVPも獲得。覚醒の予感漂う24歳に、真鍋監督も「長岡は今日は本当に素晴らしかった。過去にないぐらいの活躍。大舞台の1戦目でこれだけやってくれた。日の丸を背負う覚悟が強くなったんじゃないか」と、最大級の賛辞を贈った。

 古賀の不調は気掛かりだが、リオ切符に向け、まずは好発進を決めた。「ホッとしたけど、まず1試合1試合戦い抜くことが大事。やってきたことと、自分を信じて戦いたい」と、長岡。うなりを上げるその左腕で、夢舞台への道を切り開く。

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