山本由伸が「みんなで成し遂げたこと」ローテ守り抜き地区Vに貢献 大谷翔平も「エース」と絶賛 歓喜の美酒味わう

 「ダイヤモンドバックス0-8ドジャース」(25日、フェニックス)

 ドジャースの山本由伸投手が先発マウンドに上がり、6回無失点で12勝目。メジャー一流先発投手の証ともなるシーズン200奪三振にも到達した。試合後のシャンパンファイトでは「みんなで成し遂げたことなのでうれしい。残り1カ月、このメンバーでやれるように頑張りたい」と力を込めた。

 初回、ペルドモを空振り三振に仕留め、続くマルテを一ゴロに打ち取った山本。キャロルも三振に斬り、三者凡退で立ち上がった。

 直後に味方打線が一挙4点のビッグイニングを作って右腕を援護。二回は2死からアレクサンダーに初安打を許したが、落ち着いてトーマスを空振り三振に仕留めた。三回は先頭のタワに四球を与え、1死からペルドモに中前打を浴びて初めて得点圏に走者を背負った。

 ここでマルテの打球は左前へフラフラと上がり、コンフォルトがダイビングキャッチを試みるも捕球できず。だが二塁走者がバックを踏んでおり、三塁に送球してレフトゴロとなった。キャロルは一ゴロに打ち取り、序盤3イニングでスコアボードにゼロを刻んだ。

 四回には大谷翔平投手の2ラン、フリーマンの2ランなどで一挙4点。8点の大量援護をバックにテンポよく投げ進めた。六回には先頭のキャロルから三振を奪い、シーズン200奪三振に到達。今季30試合登板で、ドジャースでは2021年のビューラー以来となる快挙だ。

 ナ・リーグでは今季8人目の大台。続くモレノからも三振を奪い、リーグ6位タイに浮上した。山本は8月後半から状態を上げ、直近7試合は1勝1敗ながら防御率2・76をマーク。開幕投手を務めた今季は一度もローテを離脱することなく先発陣の大黒柱として君臨してきた。前回登板ではワーストの6四球と制球を乱したが、しっかりと修正して12勝目の権利を手にした。

 大谷も「チームのエースだと思う」とたたえた右腕。「1年体調良くいけたのでよかったと思う。去年は間を開けてしまった分、チームの戦力として」と語り、プレーオフへ「とにかく勝つだけなので頑張りたい」と力を込めた。

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