山本由伸 エースの誓い六回途中無失点 カーショー直伝カーブで危機脱出「僕もカーショーのようなエースに」

 試合後、カーショーについて思いを語る山本(撮影・小林信行)
 6回途中、降板するドジャース・山本(右端)=共同
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 「ドジャース2-1ジャイアンツ」(18日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(27)は先発して5回1/3を投げ、1安打無失点で降板し勝敗は付かなかった。試合前、ドジャースを長らく支えてきた左腕カーショーが今季限りでの現役引退を表明。特別な雰囲気の流れた一戦で、エースの系譜を継ぐ山本が力強い投球を披露した。メジャー移籍後最多の6四球と制球に苦しみながら、3試合連続の1安打投球。「何とか無失点に抑えられたので良かった」と息をついた。

 2死走者なしから2者連続で四球を与えた一回。最後に光ったのはカーブだった。粘る左打者に8球目で低めにどろんと落として空振り三振。最大のピンチを脱した。

 この緩急はカーショーの教えで磨かれた。昨年9月。ブルペンでの投球練習でカーブの制球に苦しんでいると、偶然居合わせた大先輩から「体が開いている。直球と同じ感覚で球持ちを良くした方がいい」と指摘された。的を射た助言で精度が向上。翌10月のポストシーズンで快投した。

 山本の目にはベテラン左腕が日々、自らを追い込んで練習していた姿も焼き付いている。「僕もカーショーのようなエースになりたいと心から思う」と決意を込めた。

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