ベッツがスタメン落ちのわけ 経験のない長期スランプ 心配されるメンタル面 ロバーツ監督が判断「今夜はベンチにいるべき」
「ドジャース-ブルワーズ」(19日、ロサンゼルス)
ドジャースのムーキー・ベッツ内野手がスタメンを外れた。大谷、フリーマンとともにMVPトリオの一角を担う強打者は今季ここまで90試合に出場し、打率・241、11本塁打、45打点、OPS・688と苦しんでいる。4日間の球宴休みをへて臨んだ前日の試合は2三振を含む4打数無安打。試合前の会見でロバーツ監督はベッツのスタメン外の理由を「予定された休養ではない」と説明した。
指揮官は「僕としては彼と少し話をして、彼の精神面やメカニカルな状態がどんな感じかを見てみたかった。今日はベンチにいるべき夜だと感じた。彼は試合に出たい気持ちも強かったし、その意志も感じた。しかし、私としては1日与えたいと思った。前にも話したことがあるが、選手に『野球を観戦させる』ことは、すごく意味があると思っている。もちろん、オールスターの休みで4日間オフがあったのは分かってるが、球場に来てプレーせずに試合を見ることは、自宅で休むのとはまったく違う心の持ち方になる」とも言った。
開幕から精彩を欠いているベッツ。特に7月の月間成績は12試合で打率・188、OPS・566と悪化している。ロバーツ監督は「昨夜もそうだったし、オールスター前の流れの中でも感じてたことだけど、彼はとにかく良いプレーをしたいと思っている。今のようなスランプを経験したことがない中で守備では素晴らしいプレーを見せてる。それでも自分がチームをがっかりさせてるんじゃないかって感じる部分もあると思う。そういう重荷を背負うのは彼にとって自然なこと。昨日の彼の様子を見ていてそんな風に感じた」と話した。
この日の休養日について「精神的にプラスになると思う」と指揮官。明日以降の出場については「どれくらい続けるかはまだ分からない。1日になるかもしれないし、2日になるかもしれない。僕の予想では明日にはスタメンに戻ると思うが、これはあくまで僕の判断で、その日の彼のメンタルの状態を見て準備できているかどうかで決めるつもりだ」と不透明であることを強調した。





