大谷翔平 6連続K!復帰後最長3回0封、最多36球 「別の顔」闘争心全開マウンド7連敗で止めた

 「ジャイアンツ1-2ドジャース」(12日、サンフランシスコ)

 ドジャースの大谷翔平投手(31)はサンフランシスコでのジャイアンツ戦に「1番・投手兼指名打者」で先発し、6月に投手に復帰後、最長となる3回を投げて1安打無失点。初回には圧巻の3者連続空振り三振を奪った。バットでは4打数無安打に終わったが、チームは2-1で逃げ切り、連敗を7で止めた。

 ロバーツ監督は先発マウンドに上がる大谷が「別の顔」を見せると明かす。闘争心が前面に出て、「周囲にも伝わってくる熱量があった」。7連敗で迎えた一戦。今季5度目の登板だった大谷は力でねじ伏せ、勝利の道筋をつけた。

 一回にその気持ちが表れた。1番・ヤストレムスキーは全て直球勝負を挑み、最後は高めの98・9マイル(159・1キロ)で空振り三振を奪った。ラモスは3球全て速球で空振り三振。ディバースは縦のスライダーを振らせた。前回登板の5日のアストロズ戦から6者連続空振り三振という圧巻のパフォーマンスとなった。

 2度目のトミー・ジョン手術から復帰したが、けがを気にするそぶりはない。進化した本格派の姿がある。チームドクターのエラトロシュ医師は大谷に投球中は球速掲示を見ないように話したというが、本人は「(スピードが)勝手に出ている感じ。コマンド(制球)を重視しながら、自然に(スピードが)出ているのがいい」。心地いいフォームで投げて、スピードが出ている。

 二回はスイーパーに縦のスライダーを織り交ぜて封じ、三回も危なげなし。術後最長の3イニング、最多の36球を投げ1安打無失点、4奪三振。連敗ストップの流れをつくった。「この1勝をきっかけにまた連勝できればいい」と語る。

 打撃で貢献できなくても、違う方法で貢献できる。日本選手初の「スプラッシュ・ヒット」を放った次の日に161キロを投げた。「ボンズだって、海に本塁打を放り込んだ後に先発なんてしなかった。クレイジーだ」。ロバーツ監督は面白い表現でその偉大さを語った。

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