大谷翔平 31歳初アーチ 祝!球宴前ド軍史上最多31号 今年も怪物ルーキーいきなり洗礼の一撃

 「ブルワーズ3-1ドジャース」(8日、ミルウォーキー)

 完璧な一発でまたも新星に貫禄を示した。ドジャースの大谷翔平投手(31)がブルワーズ戦に「1番・指名打者」で出場。注目を集めている怪物ルーキーのジェイコブ・ミジオロウスキー投手(23)から初回に自身7試合ぶりとなる中越え31号ソロを放った。今季9本目の先頭打者本塁打は、31歳になって初アーチとなった。試合は1-3で敗れ、今季初の5連敗を喫した。

 バックスクリーン右へと一直線に伸びていく弾道に敵地がどよめいた。怪物ルーキーから放った今季9本目の先頭打者弾。5日に誕生日を迎えた大谷にとって、31歳初のアーチとなる31号ソロ。開始早々、ファンの視線を独り占めした男は悠々とダイヤモンドを一周した。

 初回先頭。23歳の先発ミジオロウスキーとの初対戦でいきなり魅せた。

 6月のメジャー初昇格後、1900年以降では初となる、先発投手でデビューから11イニング連続無安打の快記録を成し遂げた豪腕に対し、初球は100・3マイル(約161キロ)の低め直球が見逃しストライク。2球目はカーブを空振りして追い込まれた。だが、慌てはしない。3球目、内角低めに落ちてきたカーブを見事に捉えた。

 「いつもと同じ。球種問わずにストライクをしっかり振って、難しいボール球はなるべく手を出さない。シンプルだが、そこに尽きる」

 相手が誰であってもアプローチは変わらない。5日に「ちょっとしたずれがある」と打撃の状態を説明していたが、見事に修正して最高の結果につなげた。オールスター前に31本塁打は2019年のベリンジャーの30本塁打を上回り、球団史上最多記録。「しっかりボール球は見極められている。そういう打席が増えればヒットにおのずと近づくし、本塁打も増えると思う」と再上昇への手応えも深まりつつある。

 昨年6月。史上最高額の920万ドル(当時約14億3500万円)で契約した大物新人のスキーンズ(パイレーツ)から初対戦でアーチをかけた。またも売り出し中の新星に浴びせたメジャーの洗礼。2年連続リーグMVPに輝いている最強打者の貫禄を示した形ともなった。

 だが、二回以降は打線が沈黙した。大谷も三回無死一塁で空振り三振に倒れ、「最悪でも進塁打を打てれば、少し違う展開になっていた」と悔しさをかみしめた。新人右腕に6回を4安打12奪三振に抑え込まれ、チームは今季初の5連敗。このままでは終われない。プレーオフで対戦する可能性もあるブルワーズに第3戦で一矢報いたい。大谷が復調気配のバットで必ず、勝利を呼び込む。

 ◆昨季の大谷対怪物ルーキーVTR 大谷は24年6月5日のパイレーツ戦(PNCパーク)で、23年ドラフト全体1位のスキーンズと初対戦。第1打席は3球すべて100マイル(約160キロ)超えの直球に空振り三振。第2打席はフルカウントから101・1マイル(約161キロ)の真ん中高め直球をバックスクリーンに運んだ。メジャー史上最高額の920万ドル(約14億3500万円)で契約した右腕は昨季11勝3敗、防御率1・96で新人王に輝き、今季はここまで4勝7敗も、防御率1・94はナ・リーグ1位。

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