オリオールズ・菅野 巨人の大先輩・長嶋さんに捧ぐ5勝目「会うたびに励ましの言葉をたくさんもらった」
「マリナーズ1-5オリオールズ」(3日、シアトル)
オリオールズの菅野智之投手(35)はシアトルでのマリナーズ戦に先発し、7回5安打1失点で5勝目を挙げた。チームは4連勝。前日に長嶋茂雄さんの訃報を聞いた中での登板で、偉大な大先輩に捧げる勝利となった。ドジャースはメッツにサヨナラ勝ちし、大谷は3打数無安打だった。
前日に巨人時代の大先輩である長嶋茂雄さんの訃報を聞いた中で、菅野はマウンドに上がった。「言葉にならなかった。すごく残念」。悲しみをこらえ、天国に捧げる5勝目を挙げた。
長嶋さんに最後に会ったのは、昨年の巨人のファン感謝イベントだったという。「小さい頃からジャイアンツでプレーしたいという思いの中で、長嶋監督の野球を見ていた。(巨人に)入団してからも、すごく気にかけていただいて、会うたびに励ましの言葉をたくさんもらった」。感謝は尽きない。その思いとともに、この日は持ち味を存分に発揮した。
7回90球を投げ、失点は二回にテレスに喫したソロ本塁打のみ。「あのソロホームランから、やっぱり球を低めに集めなきゃいけないと思って、うまく修正できた」と振り返ったように、多彩な球種でマリナーズ打線に狙いを絞らせなかった。
21個のアウトのうち内野ゴロが9。スプリット、カットボール、シンカーとそれぞれ変化の違う球種を自在に制球し「今日はすごく(投球)フォームがはまった」と5奪三振。メジャー1年目で先発は12度、そのうちクオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)は6回目となった。
「(被弾は)完全な失投なので切り替えやすかった」と菅野。惜別の思いも込めた、好投となった。





