岡本和真 パイレーツが三塁手として獲得交渉 すでに米国滞在 今季MLB最弱打線の救世主として期待
米大リーグ、パイレーツが巨人からポスティングシステムを使用してメジャー球団と交渉している岡本和真内野手を三塁手として獲得に動いていることが29日(日本時間30日)、分かった。関係者によると、同内野手はすでに米国内に滞在しており、4日(同5日)の交渉期限を前に各球団との交渉は最終局面を迎えようとしている。
2015年を最後にポストシーズンから遠ざかっているパイレーツは今季、7年連続負け越しでナ・リーグ中地区2年連続最下位と低迷。若きエース、スキーンズとケラーの先発2本柱がけん引する投手陣のチーム防御率がメジャー30球団のうち6位に対し、打線は得点、本塁打、打点、出塁率、長打率がいずれもワーストの30位。今オフは打線強化に全力を注いでいる。
ここまでに三角トレードでレイズから今季31本塁打の二塁手ブランドン・ローを獲得したほか、パドレスからFAになった強打のライアン・オハーンと2年2900万ドル(約45億2000万円)で合意。関係者によると、補強予算が限られる中、球団幹部は「三塁岡本」をターゲットに「もう一人、強打者を補強すると宣言している」という。
岡本は智弁学園から14年ドラフト1位で巨人に入団し、NPB11年の通算成績は1074試合、打率・277、248本塁打、717打点、OPS・882。NPB屈指の堅守のパワーヒッターとして本塁打王3回、打点王2回、ゴールデングラブ賞3回に輝いている。
今季は5月に守備中のアクシデントで左肘を負傷して長期離脱を余儀なくされたが、69試合で打率・327、15本塁打、49打点、OPS1・014の好成績をマークし、主砲として存在感を示した。
今月上旬に開催されたウインターミーティング中には代理人のボラス氏が「オカモトは複数(一塁と三塁)のポジションを守れ、打線の中軸を担える選手。球団もそれを理解している。すでに『ビッグ・オーク』に関心を持つ複数球団と交渉をしている」と愛称を用いて交渉経過を説明し、「今後15日間で明確な動きが見えてくる」と年内に大きな進展があることを明かしていた。
今オフはパイレーツのほか、エンゼルス、ブルージェイズ、タイガース、ダイヤモンドバックスなどが三塁を補強ポイントに挙げている。FA市場にはアレックス・ブレグマン(前レッドソックス)やエウヘニオ・スアレス(前マリナーズ)ら強打の三塁手が未契約のまま残っており、交渉期限が1週間を切った岡本を含め、その動向が注目されている。





