3A藤浪晋太郎、右打者の頭部付近への投球に敵地騒然 2四球1失点 1死後交代も2ホールド目 14日間でわずか3登板

 「アイソトープス5-4レイニアーズ」(15日、アルバカーキー)

 マリナーズ傘下3Aタコマ・レイニアーズの藤浪晋太郎投手が3番手で4-3の七回から登板して1/3回無安打1失点、与四球2。3試合ぶりに失点したが、リードした場面でアウトを記録して降板したため、2ホールド目を手にした。チームはサヨナラ負け。

前回9日の登板から中5日の調整で臨んだこの日のマウンド。1点リードの展開で勝利のバトンを託された藤浪だったが、先頭の右打ちカレラスに四球を与える。初球カットボールが内角高めに抜けてのけぞらせると、2球目の153キロも打者の頭部近くに。敵地スタンドが騒然とするなか、フルカウントまで持ち込んだが、6球目、外角低めの146キロスプリットを見極められて一塁へ歩かせた。

 2人目トーバーにはストレートの四球。右打ち23歳への初球、この日最速の159キロ直球を引っ掛けて大きく外角低めにはずれると、2球目に二盗を許す。カウント3-0から154キロ直球がシュート回転して内角にはずれて2者連続フォアボールを記録した。

 無死一、二塁。捕手に続いて投手コーチがマウンドを訪れて制球に苦しむ右腕を落ち着かせる。3人目の打者は初球を投手前へ転がす。犠打で1死二、三塁となったところでラッセル監督がベンチを飛び出し、交代を告げた。4番手投手が犠飛で三塁走者を生還させたため、藤浪に3試合ぶりの失点が記録された。

 直球は最速159キロを計測したが、11球のうちストライクはわずか3球。課題の制球が安定しなかった藤浪は今季、ここまで13試合に登板し、0勝1敗、2ホールド、防御率10・13。10回2/3を投げて14三振を奪う一方で20四死球を記録している。3、4月は10試合に登板したが、5月はチーム13試合でわずか3登板。投げる機会が激減している点が気になるところだ。

 米球界3年目の藤浪は昨オフにマリナーズとマイナー契約で合意。2年ぶりのメジャー復帰を目指して招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、首脳陣を納得させるような結果を残せず、3Aで開幕を迎えた。

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