3A藤浪晋太郎、粘投1回無失点 1週間ぶり登板 無死一、二塁から併殺打→157キロ三振
「レイニアーズ11-2リバーキャッツ」(9日、タコマ)
マリナーズ傘下3Aタコマ・レイニアーズの藤浪晋太郎投手が2番手で9点リードの八回から登板し、1回1安打無失点、与四球1、奪三振1だった。22球を投げてストライク11球。最速157キロ。防御率を9・58とした。
2日以来、1週間ぶりの登板。七回の攻撃で味方打線が大量5点を奪って大勝ムードの展開でマウンドに立った藤浪は、先頭打者にフルカウントから外角スプリットを三遊間へのゴロ打球で内野安打にされると、次打者をストレートの四球で無死一、二塁のピンチを背負う。
制球が乱れたところで捕手がマウンドに向かい、ひと呼吸入れる。ここから藤浪が粘りを見せる。右打ちのルシアーノにはストライクを先行させ、フルカウントに持ち込まれながら7球目136キロカットボールで三ゴロ併殺。2死二塁から4人目をカウント1-2からこの日最速157キロの外角直球で見逃し三振を奪って無失点に抑えた。
前回2日の試合は初のイニングまたぎの登板で制球を乱し、1死満塁の窮地に立ったが、後続の投手に助けられて6試合ぶりの無失点だった藤浪。中6日の調整で臨んだこの日のマウンドで2試合連続無失点を記録し、防御率を4月18日以来の1ケタ台に戻した。
米球界3年目の藤浪は昨オフにマリナーズとマイナー契約で合意。2年ぶりのメジャー復帰を目指して招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、首脳陣を納得させるような結果を残せず、3Aで開幕。ここまで12試合に登板し、0勝1敗、防御率9・58。10回1/3を投げて奪三振14、与四死球18。一時は4試合連続無失点で防御率を1・80まで良化させたが、その後は課題の制球が定まらず、失点を重ねた。





