「メッツ２－１パイレーツ」（１３日、ニューヨーク）

　メッツの千賀滉大投手が六回途中１失点で降板し、５勝目はならず。防御率１・２２でリーグトップの座は死守したが、ラストイニングとなった六回はまさかの事態が相次いだ。

　千賀がマウンドで対峙した際、一塁手のアロンソが守備位置に就くのが遅れた。これでピッチクロック違反がとられて１ボールからスタートとなった。それでも動揺することなく２死を奪った千賀。このまま行くかと思われた。

　だがカナリオに右前打を浴び、トリオロは三ゴロに打ち取ったかに思われたが、逆シングルでキャッチした三塁手のグラブの網部分をすり抜ける珍事が発生。チェンジのはずが一転して二塁打で二、三塁となり、球数も１００球を超えていたため、ここで降板となった。

　後を受けた元西武のギャレットが連続四球を与えて押し出し。同点に追いつかれ、千賀の防御率は降板時に１・０２だったが、１・２２に悪化してしまった。それでも防御率リーグトップの座は死守。チームは七回に勝ち越しに成功した。

　九回は守護神のディアスがピンチを招きながらも１点リードを守り切って勝利。千賀は５勝目こそならなかったが、チームの３連勝にしっかりと貢献した。