大谷翔平、昨季から導入「ピッチクロック」弊害を告白「間違いなく負担増えている」 昨年9月に2度目の右肘手術

試合前に日米報道陣の質問に答える大谷(撮影・小林信行)
試合前に日米報道陣の質問に答える大谷(撮影・小林信行)
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 「ツインズ-ドジャース」(8日、ミネアポリス)

 ドジャースの大谷が試合前に取材に応じ、昨季から導入された投球時間制限「ピッチクロック」による投手の体への負担について「自分の感覚として、それはあるんだろうなと思います」と語った。

 米大リーグ機構(MLB)が試合時間短縮を目的に昨季から導入した「ピッチクロック」は投手と打者に適用されるもの。投手は捕手からボールを受け取ってから投球動作に入るまでの時間が制限され、無走者時は15秒、有走者時は20秒に設定。制限時間を超えた場合は1ボールが宣告される。一方の打者は残り8秒までに打撃態勢に入っていなければ、1ストライクが加算される。

 昨季の大谷は8月9日のジャイアンツ戦に先発した後、右腕の疲労を訴え、次回登板を回避。同23日のレッズとのダブルヘッダー第1戦で復帰したが、右腕の異常を訴えて二回途中に緊急降板した。直後に受けた精密検査の結果、右肘靭帯の損傷が見つかり、シーズン中の投手復帰を断念。9月19日に同修復手術を受けた。同投手にとってはメジャー1年目の18年10月に続く、2度目の右肘手術だった。

 MLBはさらなる試合時間短縮を目指し、「ピッチクロック」を厳格化。有走者時の制限時間を20秒から18秒に短縮した。施行前から不快感を示していた同選手会は6日、クラーク専務理事の声明文を発表。「全会一致で反対し、選手の健康や安全性への懸念があるにもかかわらず短縮された。体への影響に関する懸念は強まった」などと反発した。

 大谷は「ピッチクロック」による投手への影響について「間違いなく負担は増えている。それは間違いないとは思うので、レスト(休養)、リカバリー(回復)というか、体への負担自体は、短い時間で多くの仕事量をこなすというのは、やっぱり負担自体は間違いなくかかっているとは思う。それがどの程度、今回のに反映されているかっていうのは確証はないですが、自分の感覚として、それはあるんだろうなと思います」と話した。

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