藤浪晋太郎「自分の持っているものを最大限に生かす」 復調1回無四球無失点で昇格アピール成功 コーチ助言に感謝「頭の中がクリア」

「オープン戦、マリナーズ7-2ガーディアンズ」(3日、ピオリア)

 マリナーズとマイナー契約を結び、招待選手としてキャンプに参加している藤浪晋太郎投手が5番手で七回から登板し、1回1安打無失点だった。前回2月27日のジャイアンツ戦は2/3回1安打4失点、与四球3の乱調だったが、この日は14球を投げてストライク9球、ボール5球。最速159キロをマークし、オープン戦3登板目で初めて無四球を記録した。

降板後の一問一答は以下のとおり。

-投球を振り返って。

「良かったんじゃないですか。ミットに集中できてましたし、ゾーンにアタックすることもできていたと思います」

-特に変化球が良かった。

「どっちも良かったですね。フォーシームも変化球もどっちも良かったんじゃないでしょうか」

-前回の登板は制球が乱れた。今日の良かった点は?

「キャッチャーミットに集中するというところがしっかりできたのと、バランスも良かった」

-1死一塁から併殺打にはならなかったが、内野ゴロは狙いどおり?

「結果、ゴロになったというだけで、そこは深くは考えてないです」

-前回から3日間の調整で気を付けたところは?

「いろいろありますけど、前回は良くなかったので失敗を生かさなきゃいけないですし、その失敗を生かせるように映像も見ました。たまたまそのタイミングでコーチとのミーティングがあり、前回悪かったからというわけではなくて、その中で考えというか、思考をまとめながらこの3日間を過ごしました。失敗を生かして、いいふうにできたので良かったと思います」

-コーチとのミーティング。どんな内容だったのか。

「自分でどうすべきかを明確にするということですね。提案というほどではないですけど、自分がどういう選手で、どういう特徴を持ってて、どういうことをすればいいのかっていうものをクリアにする。自分の持っているものをどうすれば最大限に生かせるのか、っていうところですかね。そういうミーティングでしたね」

-初球が大事。

「そうですね。特にマリナーズは大事にしている。投球哲学になるんですかね」

-マウンド上でも意識?

「もちろん意識はしてますけど、とにかくゾーンに投げること。カウントごとにここでストライクを投げないといけないとかよりも、ミットに集中してました。フォームのバランスもありますし、修正した部分もありますけど、頭の中がクリアになって良かったと思います」

-アピールする立場。去年との違いは。

「状態はいいのでね、前回は良くなかったですけど、その失敗を生かせたのは良かったと思いますし、段階を踏めているというか、ビルドアップできてるのはいいのかなとは思います」

-オフはプエルトリコのウインターリーグに参戦。いい状態を継続できている?

「そうですね」

-ロドリゲスへの2球目。ボールになった直球がきわどかった。チャレンジ権でABSシステムを使う考えは?

「そこまで確信を持てるほどのストライクではなかった。キャッチャーのリアクションがえっ?みたいな感じだったらしても良かったですけど、自分でそこまで自信を持てるほどではなかったですね。去年はマイナーでやってて慣れてはいますしね」

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