藤浪晋太郎、大乱調3四死球4失点で1回投げ切れず 四死球後に長打の悪循環 最速159キロもメジャー昇格アピールならず
「オープン戦、マリナーズ-ジャイアンツ」(27日、ピオリア)
マリナーズとマイナー契約を結び、招待選手としてキャンプに参加している藤浪晋太郎投手が1点リードの五回から5番手で登板。2/3回1安打4失点、与四死球3、奪三振1の乱調で逆転を許し、降板した。20球を投げてストライク9球、ボール11球。最速は159キロだった。
23日のオープン戦初登板では1回を無失点に抑えた藤浪。中3日のマウンドは悪い癖が出てしまった。先頭の右打ちコスへの2球目が内角高めに大きく外れて死球にすると、続く左打ちのウェードには1ストライクから4球連続ボールで無死一、二塁のピンチを背負う。
次打者ルシアーノは初球、157キロシンカーで一ゴロに打ち取ったが、併殺を狙った二塁手が一塁ベースカバーに入った藤浪へ悪送球。二塁走者が生還し、同点にされた。
悪い流れを断ち切りたい場面だったが、1死一塁から迎えた3番李政厚(イ・ジョンフ)には10球粘られた末にこの日2つ目の四球。4番マトスには1ボールから内寄り低めの156キロシンカーを中越え二塁打。2点を失い、逆転を許した。
6人目の打者、ハフをカウント2-2から低めいっぱいの155キロシンカーで見逃し三振。球数が20球に達したことで強制降板となった。後続の投手が残した走者を返したことで藤浪に4失点目がついた。
22年オフに阪神からポスティングシステムを利用して米球界へ移籍した藤浪は、2年目の昨季はメッツと1年335万ドル(約5億円)で合意したが、メジャーベンチ枠26人に入れず、3Aで開幕を迎える。5月に右肩のけがで約1カ月、負傷者リスト入りした。
けがから復帰後にはメジャー登録40人枠からも外され、メジャーのマウンドに立つことができないまま、シーズンを終えた。3Aでの成績はリリーフで29登板、1勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率6・68。33回を投げて38三振を奪う一方で36四死球と課題を残した。オフはプエルトリコのウインターリーグに参戦。先発投手として6登板、防御率3・05、20回2/3を投げて15四死球、24奪三振だった。





