カブスは１８日（日本時間１９日）、３月に日本で行われる今季開幕戦で、今永昇太投手（３１）が先発を務めることを発表した。ドジャースのロバーツ監督はキャンプ初日に山本由伸投手（２６）が開幕投手を務めることを発表しており、史上初めて日本投手が開幕戦で投げ合うことになった。

　今永－大谷、由伸－誠也。１カ月後に迫った日本での開幕シリーズを前に、ファンの興奮がさらに高まる知らせが届いた。既にドジャース・ロバーツ監督が山本の開幕投手を発表していた中、この日、カブスが今永の開幕投手を正式発表した。

　カブスのカウンセル監督は「素晴らしい経験をしてほしい。ショータは挑戦が大好きだ。彼も予想はしていただろう。でも、興奮していると思うよ」と好投を期待した。

　今永はキャンプ初日に「何年野球をやっても、そこは目指すべきだと思う。ドジャースに立ち向かう姿勢を見てもらえれば」と開幕投手に向けた意気込みを示し、「油断したらやられる世界。２年目の余裕が油断に変わらないようにしたい。チームが頑張らなきゃいけない時に、しっかり自分もその力になれるように頑張っていきたい」と語っていた。

　一方、山本はキャンプ２日目にプライアー投手コーチから大役を告げられたことを明かした。「日本のファンの方もすごく楽しみにしてくださってると思いますし、自分自身も日本の球場でプレーできるのを楽しみにしてる。とにかく、いい状態にもっていけたらと思います」とにこやかに話し、当時未確定だった今永との開幕戦での投げ合う可能性について「自分自身もすごく楽しみ」と言った。

　メジャー１年目の昨季は７勝２敗、防御率３・００。ポストシーズンでは無傷の３連勝をマークし、ワールドシリーズ第２戦でも勝ち星を手にした山本。今永も移籍１年目の昨季、１５勝３敗、防御率２・９１とチームトップの好成績を残した。

　母国で迎える開幕戦。ＮＰＢ在籍時、共にノーヒットノーランを達成した実績を持つ両者。超満員のファンがスタンドを埋め尽くす一戦。史上初となる先発対決が繰り広げられる。