落合博満氏 大谷翔平の凄さは「野球のことだけを考えているところ」二刀流復活のカギも指摘「彼の野球人生で取る賞というのは」
元中日監督で現役時代に3度の三冠王を獲得した落合博満氏が13日、自身のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。今季、ドジャース移籍1年目でチームのワールドシリーズ制覇に貢献し、両リーグでMVPを獲得した大谷翔平選手について語った。
「MVPをお祝いしたい」というタイトルで話が進められ、ハンク・アーロン賞、エドガー・マルティネス賞など数々の賞を受賞した大谷の活躍に目を細めた落合氏。改めて凄さの要因を問われると「野球のことだけを考えているというところだよ」と評した。
日本ハム時代から脇目もふらずに野球に打ち込む姿が活躍の要因とされてきた大谷。MLBで高額年俸を手にし、新たな家族ができた中でも、生活の中心に野球があるという点を落合氏は評価。選手、指導者として実績を残してきただけでなく、さまざまなプレーヤーを見てきただけに、名将の一言には説得力がある。
来季以降のバッティングについては「必ず変わっていくと思う。どうやって変えているかというのは第三者には分からないと思う。本人の感覚の中で変わってくる。本人の中で『こう変えればこういう結果が出てくる』という信念のもとで変えているんだろうから、良いことなんじゃないかなと思いますけどね」と分析した落合氏。二刀流の完全復活には「どういう使い方をするか。その一点じゃないかな。それとどれだけ試合に出続ける体力があるのか、そこにかかってくるんじゃないかな」と言う。
これまでに打者としては数々のタイトルを獲得してきただけに「彼の野球人生で取る賞というのはサイ・ヤング賞でしょう」と語った落合氏。MLBでは偉大な選手を冠した賞も多いだけに「いつか大谷が引退したら、大谷賞って名前に変わる可能性もなくはないのかな。どんな賞になりますかね」と指摘していた。