ダルビッシュ メジャー通算100勝「家族の存在は本当に大きい。前妻とその子供も含めて」
「ロッキーズ6-9パドレス」(9日、デンバー)
2012年に海を渡ってから12年目で大きな節目に到達した。メジャー100勝目を挙げたパドレス・ダルビッシュ有投手(36)は「家族の存在は僕の中で本当に大きい。前妻とその子供も含めて、ずっと支えられてきて今があるので」。穏やかな表情で周囲への感謝を口にした。
飛距離が出やすい打者有利の高地デンバーでの試合。前回登板で感触をつかんだツーシームを多めに「ホームランだけは打たれないこと」を心がけた。五回まで1失点。5回1/3を4失点ながら5勝目を挙げ、野茂英雄に続き、日本投手2人目の大台に到達した。
12年にレンジャーズに入団当初はメジャーで100勝するイメージは「全くなかった」という。同年に16勝を挙げたが、右肘靱帯(じんたい)再建手術やトレードも経験。「目の前にいる敵と競争をしていた。先は見えていなかった」と苦しい時期も長かった。この数年は人間的にも成長し、3月のWBCでは若手投手陣を引っ張って、優勝に貢献した。
大事なことを問われ「運ですね。強い気持ちを持ち続けることは大事だが、自分でコントロールできないこともたくさんある」。人事を尽くして天命を待つ。残り7勝に迫る日米通算200勝にも、この自然体で挑む。





