エンゼルス・大谷 キング追走24号 同一シーズンで勝利投手&先頭弾は130年ぶり

 「レイズ4-3エンゼルス」(25日、セントピーターズバーグ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「1番・指名打者」でフル出場し、メジャー自身初の先頭打者本塁打で24号を放った。記録専門会社によると、同一シーズンで先頭打者本塁打と投手での勝利は1891年のジミー・ライアン(カブス)とキッド・マッデン(オリオールズ)以来。

 度肝を抜いた。快音とともに弾かれた打球が、敵地ドームの右翼席後方の看板を越えた。「キャットウオーク」と呼ばれる天井近くの通路を直撃。敵地ファンのどよめきの中、大谷は走りだした。

 5月12日のアストロズ戦に続き、1番で起用された。プレーボールから3球目。チェンジアップを完璧にとらえた打球は速度187キロの痛烈な一撃。自己2番目の飛距離138メートル。衝撃の3戦ぶり24号だった。

 「あれは間違っている」。試合後、マドン監督がMLB公式データによる飛距離に異議を唱えた。打球が天井近くの通路に阻まれたのがその理由だ。2006年から14年までレイズを率いた指揮官は「ここには何度も来ているが、あんなのは打撃練習でも見たことがない」と驚嘆した。

 同一シーズンで勝利投手と先頭弾を記録するのは1891年のジミー・ライアン(カブス)とキッド・マッデン(オリオールズ)以来130年ぶりの偉業。大谷がまた一つ、埋もれていた記録を掘り起こした。

 1点を追う三回無死二塁では一塁線へバント安打を決め、この日は2安打もチームは敗退。次回先発は6月30日(日本時間7月1日)のヤンキースに決まった。投手が特大弾を打ち、バントヒットで快足を飛ばす。あらためて大谷が非現実的な存在であることを知らしめた。

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