阪神 青柳が抹消 4失点KO村上に3ラン被弾 岡田監督は容赦ない苦言「逃げてるように思うやんか」

 3回、村上(後方)に3ランを浴びた青柳(撮影・中田匡峻)
 先発し、投げ込む青柳(撮影・田中太一)
 3回、犠打を決める青柳(撮影・中田匡峻)
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 「阪神2-4ヤクルト」(17日、甲子園球場)

 またも乱れた。先発した阪神・青柳晃洋投手(30)は制球に苦しみ、6回を5安打5四死球4失点で降板。岡田彰布監督(66)は「逃げてるように思うやんか」と苦言を呈し、2軍再調整を決断した。島本浩也投手(31)も出場選手登録抹消となり、代わって18日のヤクルト戦(甲子園)に先発するジェレミー・ビーズリー投手(28)とヨハン・ミエセス外野手(28)が登録される。

 ローテーション投手として送り出しているからこそ、背信の投球に我慢がならなかった。岡田監督が先発の青柳に容赦ない苦言を呈した。

 「ほとんど(カウント)2ボールからスタートやろ。コントロールが悪い、それもあるかも分からんけど、こっちから見たら逃げてるように思うやんか、結局な。本人はストライク投げよう思ってやってると思うけど、入らへんわけやからな。バッターカウントになるのを、そらやっぱり狙われるわな」

 岡田監督の指摘通り、青柳は立ち上がりから制球難を露呈する。先頭の丸山和に3球連続ボールから入ると、5球目も外れて四球を与えた。1死二塁から長岡に中前適時打を許し、2試合連続の初回失点となった。

 三回は2死一、二塁から村上と対峙(たいじ)。試合前までの対戦成績は打率・414、9本塁打、20打点と苦手としていた大砲にまたも煮え湯を飲まされた。カウント2-0から低めのツーシームを捉えられ、右中間スタンド最前列に運ばれる痛恨の3ランを被弾。青柳は「低めのボールなんで。打ったバッターがすごいと思います」と力なくうなだれた。

 先発の責務を果たせず、6回4失点5四死球で降板。10日・DeNA戦(横浜)に続く不安定な投球内容に、岡田監督は「使うとって、いつもこないして打たれたら、こっち目も当てられんわな。悪いことははっきりしてるわけやから。ボール、ボールになるいうのはみんなが見てるんやから、そら悪いんやろ」と厳しい言葉を続けた。

 青柳は2軍再調整が決まり、2試合連続でベンチ外となった島本もコンディション不良で登録を抹消され、代わって18日・ヤクルト戦に先発予定のビーズリーとミエセスが今季初昇格となる見通し。指揮官は「マウンドで投げるの自分やねんから」と右腕に投げかけ、独力での課題克服に期待を寄せた。

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