菊池雄星、3年目キャンプ 初ブルペン50球に手応え「自信をもって投げられている」

 「マリナーズ春季キャンプ」(19日、ピオリア)

 マリナーズの菊池雄星投手(29)がキャンプイン後、初めてブルペンに入り、変化球を交えて約50球を投げた。練習後のオンライン取材では「楽しみですね。すごくいいオフシーズンを過ごせましたし、自信をもってボールを投げられている」と、メジャー3年目を迎える心境を語った。

 オフの課題は明確だった。「とにかく、1年間、安定して、コンスタントに自分の思った通りに投げられるピッチングフォーム、コントロールを一番のゴールにしていました」。意識したのは下半身。「特に去年は反動を使って投げていました。いいピッチャー、活躍されてるピッチャーの映像を見たりして、シンプルに投げたいなというのは感じてました。なるべく、反動を使わずに自分の体をコントロールしながらですね」。この日のブルペンでの投球を振り返り、「今までで一番よかったんじゃないかなと感じています」と満足感を漂わせた。

 メジャー3年目。過去2年は負け数が上回り、防御率はいずれも5点台だった。しかし、昨季はカットボールを習得して投球の幅を広げただけでなく、直球の平均速度を92・5マイル(約149キロ)から95マイル(約153キロ)へ2・5マイル(約4キロ)アップさせた。その他の数値では、奪三振率は6・5から9へ、投手の真の力を示す指標とも言われているFIP(Fielding Independent Pitching)は5・71から3・30へ向上させるなど、成長を実感するシーズンとなった。

 今オフは食生活の改善とトレーニングで体重を3~4キロ減らし、「無駄なものをなくす。筋力が落ちたり、筋トレの強度が落ちない程度に体重が減るならありかな、と」と菊池。その効果は「あまり深堀りされても…正直、分からないです」と苦笑いしたが、“肉体改造”は向上心の表れでもある。

 今キャンプには、マリナーズから巨人へ移籍し、昨季限りで現役を退いた岩隈氏が特命コーチとして参加している。すでにメンタルに関する助言を受けたことを明かした菊池は「シーズンが始まるといろんなことが起きますので、その都度、話を聞いてみたい。自分自身の課題でもあるコントロールに関して岩隈さんも一番大事にしていると話されていましたので、いろんなアドバイスをこれから聞きたい」と、心強い存在に感謝した。

 マリナーズは01年を最後にプレーオフから遠ざかっている。菊池は「チームが大事な年と位置付けている。僕自身も3年目ですから、まずは自分の結果、数字を求めてやっていきたい」と意気込んだ。

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