ドジャース・ケリー、危険球&変顔挑発で8試合出場停止 サイン盗み遺恨で物議

 米大リーグ機構(MLB)は29日(日本時間30日)、ドジャースのジョー・ケリー投手に対し、前日28日のアストロズ戦で相手打者へ挑発行為をしたとして8試合の出場停止、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督に1試合の出場停止、さらにアストロズのダスティ・ベイカー監督に罰金を科す処分を発表した。同投手は異議申し立てするという。

 ケリーは3点リードの六回に4番手で登板し、ブレグマンにカウント3-0から頭部近くへ投球。さらに2死からコレアを三振に仕留めた直後に打者に向かって言葉を発しながら変顔で挑発する行為をして、両軍選手がベンチから飛び出し、フィールドでにらみ合う乱闘騒ぎの原因をつくった。同投手はレッドソックス時代の18年にヤンキース戦で危険球により6試合の出場停止処分を受けている。

 17年に球団史上初のワールドチャンピオンになっているアストロズはMLBの調査で同年にサイン盗みを行っていたことが判明。ドジャースはその年のワールドシリーズで敗れており、28日からの同カードは遺恨試合として注目されていた。

 ただし、ケリーは17年にレッドソックスでプレーしており米スポーツ専門局ESPN(電子版)によると、アストロズのマッカラーズはケリーに対して「彼はあの年、チーム(ドジャース)にはいなかった」とツッコミを入れ、一連の行動を「プロがやることではない」と非難したという。

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