サイン盗みアストロズ遊撃手が新証言「アルトゥーベはやってない」 公式サイト伝える

 17、18年に電子機器を使用したサイン盗みが発覚し、大リーグ機構から処罰を受けたアストロズのカルロス・コレア内野手が15日(日本時間16日)、大リーグ公式サイトの取材に対し、17年MVPのホセ・アルトゥーベ内野手ら3選手が不正行為を拒否していたと証言した。

 アストロズは13日(同14日)にフロリダ州ウェストパームビーチの球団キャンプ施設で謝罪会見。ジム・クレイン球団オーナー、ダスティ・ベイカー監督のほか、選手を代表してアルトゥーベとアレックス・ブレグマン両内野手が同席し、球界を揺るがした不正行為を謝罪し、後悔の言葉を口にした。

 しかし、17年ワールドシリーズでアストロズに敗れているドジャースの主砲コディ・ベリンジャー内野手は地元メディアを通じて大批判を展開。「アルトゥーベは(ヤンキースの)ジャッジから17年MVPを盗み取ったことに人々は気付いていないと思う。僕たちから優勝リングを盗み取ったことはみんな知っている」、「あの人たち(アストロズの選手)への敬意は失せた」などとぶちまけた。

 大リーグ公式サイトはこの日、アストロズの主力コレアとの一問一答を掲載。ベリンジャーの一連の発言について同内野手は「2017年のレギュラーシーズンに起こったことを人々があれは間違いだと話すのは問題ない」と、批判を受け入れる姿勢を見せる一方で「真実を知らずにカメラの前で話している者がいる」と、ベリンジャーへの苦言を示唆。昨年11月に米メディアにサイン盗みを告発した元アストロズのマイク・ファイアーズ(アスレチックス)の名前を挙げて「彼は、アルトゥーベが(球種を伝えるための)ゴミ箱を使わなかったことを知っている」、「もし彼に聞けば、アルトゥーベが使用しなかったと答えるだろう」、「あのMVPを彼から取り上げることは誰にもできない」などと訴えた。また、SNS上で拡散している、アルトゥーベがユニホームの下に球種を知らせるブザーを着用していたといううわさも完全否定した。

 同内野手は自身がサイン解読の恩恵を受けていたことを認めたが、チームにはアルトゥーベのほか、ジョシュ・レディック外野手とトニー・ケンプ内野手の3人が解読システムの使用を拒否したことを明かした。

 13日に行われたアストロズの謝罪会見でのクレイン球団オーナーの発言「サイン盗みが試合に影響したとは思わない」に対し、メディアや野球ファンはSNS上で非難。アルトゥーベに対しても「謝罪や反省の言葉に気持ちが見えない」などと厳しい声が上がった。

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