大谷が接戦で見せた積極走塁 一塁コーチ「正しい判断。セーフだと思った」

大谷が書いたというメッセージをうれしそうに披露する守護神ロブレス(撮影・小林信行)
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 「アスレチックス8-5エンゼルス」(27日、オークランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、4打数1安打だった。七回に10打席ぶりの安打となる中前打を放ち、打率は・227。チームは敗れて、3連勝はならなかった。

 1点ビハインドの七回。カウント1-2と追い込まれながら低めのチェンジアップに食らいつき、最後は右手1本で中前へ運んで出塁した大谷が2死から積極策に出た。

 打席にはここまで2安打1打点1四球と好調のカルフーン。大谷はツーボールからの3球目にスタートを切った。昨年10月に手術を受けた右肘には球団から装着を命じられている金属製のプロテクター。さらに手からの帰塁を禁じられている状況で、一気に加速した。懸命に伸ばした大谷の右足と、捕手からの送球を受けた二塁手プロファーのグラブが二塁ベース上で交錯したクロスプレー。しかし、アウトの判定が下され、試合の流れを手放す結果となった。

 試合終盤で一打同点のチャンスを作り出そうとした大谷の姿勢。フェリシアーノ一塁コーチは「仕掛けるにはいいタイミング、正しい判断だったと思う」と支持。「(捕手の)フェグリーはかなりいい送球だったが、それでも私の位置からはセーフに見えた。とにかく、きわどいプレーだった」と振り返った。

 この日の大谷は初対決の先発バシットに対し、初回は8球粘って二ゴロ。カウント1-1から内角への151キロ直球、154キロ直球を打って出たがいずれもファウル。最後は111キロカーブにバランスを崩され、力のない打球が野手の正面に転がった。

 三回の打席は投ゴロ。初球、内角高め144キロカットボールが見送りストライク、111キロカーブと151キロシンカーが外れて、カウント1-2となった後、外寄り139キロチェンジアップに崩され、ボールの上っ面を叩いた。

 3-3の五回の第3打席は空振り三振。先頭で四球を選んだトラウトを一塁に置いて空振り三振。2球連続で見送った外角150キロシンカーと内角142キロカットボールをストライクと判定されて追い込まれ、最後は外に逃げて行く152キロ速球をカットし切れず、バットは空を切った。

 大谷は18日のロイヤルズ戦の六回に右越え2号2ランを放った後の29打席は打率・120(25打数3安打、3四球8三振)、1打点。持ち味の長打は1本もなく、苦しい戦いを強いられている。打席に入る前のネクストサークルではグリップの位置を左耳の近くにしてテークバックを小さくするようなスイングを繰り返している大谷。よりよい打撃感覚をつかむために試行錯誤を重ねていく。

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