PL“監督不在”で3年ぶり4強へ

 「高校野球秋季大阪大会・準々決勝、PL学園1‐0上宮太子(6日・舞洲)

 監督、部長不在で大阪大会に臨んでいるPL学園が2010年以来3年ぶりの準決勝に進出した。公式戦初先発の渋谷勇将(ゆうすけ)投手(2年)が6安打完封。履正社、関大北陽、大阪偕星学園もそれぞれ勝ち上がった。上位3校が来春センバツをかけ近畿大会(19日開幕・佐藤薬品スタジアム)に出場する。

 PL学園が5試合連続完封で3年ぶりとなる秋の近畿大会出場に王手をかけた。開幕から4試合連続コールド完封勝ちで圧倒してきたが、この日は背番号「11」の渋谷が6安打7奪三振完封。バックも無失策でもり立て、四回に7番・刀谷司内野手(2年)の犠飛で奪った1点を守り切った。

 部長代行でベンチに入る正井一真校長(66)は「こんな試合もできるんだと感じた」と、自分たちでサインを出し合う選手たちをたたえた。部内暴力による6カ月間の対外試合禁止処分が8月24日に明けたばかりで、練習試合も公式戦も経験不足。「長いイニングを投げたことがなく完投も初めて」という渋谷は、「試合ができずつらい時もあったが、甲子園という目標に向け頑張った。次もみんなを信じて投げたい」とかみしめるように語った。

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