「平安賞・Ｇ３」（９月２４日開幕、向日町）

　決め脚がさえ渡っている成田和也（４３）＝福島・８８期・Ｓ１。今年は優勝こそ５月西武園Ｆ１だけだが、ビッグレースで存在感を発揮。Ｇ１・全日本選抜（取手）、高松宮記念杯（岸和田）、オールスター（西武園）に加え、Ｇ２・ウィナーズカップ（宇都宮）でファイナルに進出。着実に賞金を稼いで、今年のランキングは１０位（９月２１日現在）。２０１３年以来となるグランプリ出場へ、勝負の終盤戦を迎える。

　すでに昨年の１着数を超える白星を手にしており佐藤慎太郎（福島）、守沢太志（秋田）と北日本のＳ級Ｓ班にも劣らない安定感を披露。優勝した西武園Ｆ１から、２場所前の平Ｆ１までＧ１、Ｇ３を含め１０場所連続で決勝へ進出するなど、車券に貢献を続けている。

　直前の共同通信社杯では準決まで進出。目標不在だったのも響いてファイナルには進めなかったが、単騎でまくり上げるなど動きは悪くなかった。向日町でも自力選手をうまく援護し、シャープな差し脚で賞金を上積みする。