【ボート、競輪】配信番組で「選手を呼び捨てにするな」とクレーム 視聴者側から話していたつもりだが…
「レース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は日本代表が準々決勝で敗北。野球好きの記者は独占配信したNetflixに加入し、自宅のテレビで機嫌よく視聴した。そこで話題になったのがWBCアンバサダーを務めた渡辺謙が、選手を「クン呼び」したこと。SNS上で「敬意が感じられない」などの意見を目にした。ただ『君』は敬称。渡辺謙がどのような意図で言ったかは分からないが、国会では議長が「△△君」などと議員を呼んでいる。上から目線では「クン呼び」したのではないだろう。
そういえば記者も配信番組出演中にクレームをつけられた。「選手を呼び捨てにするな。不快だ」と。これまでの出演時はずっと選手を呼び捨てにしていた。紙面やネット記事同様、選手に敬称を付ける必要がないと思っていたから。
記者はテレビでプロ野球を観戦中、解説者や実況アナウンサーなどが「△△選手」と呼ぶのが好きじゃない。選手名は一種のブランド。その格式が高いと思っているので、敬称を付けることが違うと感じている。「イブサンローランさん」「シャネルさん」と言っているようなものと思う。それだけではない。視聴者にとっては敬称など必要がない。テレビやネットの内側の人たちが、身内に敬称を付けているように感じてしまう。ある会社のマスコミに対する発表会で、自社の登壇者や司会者が「取締役社長の△△さん」と言うのは違和感しかないし、まずそんなことを口にしない。
そういう理由などで記者は配信や放送に出演したときは選手を呼び捨てにしていた。ただ、記者は取材時に選手を呼び捨てすることはない。「クン呼び」もしない。基本は「さん」付け。そして丁寧語。一部の記者は取材時でも呼び捨ての上にタメ口。大勢の記者や関係者がいる前で、選手にこのような口の利き方など、記者は人前でできない。だが、配信や放送番組出演時は別。選手ではなく視聴者に向けてしゃべっているのだから。
でも、実際にクレームを目にしてしまったからには対策を練りたい。恐らくプロ野球の解説者などにもクレームが来るのだろう。「呼び捨てに違和感」「上から目線で選手を語るな」など(あくまで推測)。今後の記者は配信や放送番組出演時に選手を「△△さん」と呼ぶことにする。「△△選手」も敬称の一部らしいが、スポーツキャスターの松岡修造氏に見習って「さん」付けを基本にしたい。「せんしゅ」と言うより字数が少ないのと、聞き心地が「さん」の方がいいので。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)





