【ボート】父に現役競輪選手を持つ米丸乃絵がA1初昇格に満足せず初Vを目指す
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今回は岡山勢ではないが、米丸乃絵(24)=福岡・128期・A2=を紹介したい。父は現役競輪レーサーの米丸俊成だ。かつて私も競輪を担当したこともあり、なじみのある選手だったので、米丸に対しては多少注目度は高くなっている。
彼女がボートレーサーになろうとしたきっかけは父の思いであったそうだ。3姉妹で父が誰か一人は公営競技の選手にしたかったそうだ。あまり興味はなかったが、父に連れられて福岡ボートを見に行き、レースの迫力に魅了されてボートレーサーになることを決意した。その流れもあり、選手になってからは父からのアドバイスの連絡が頻繁にきた。最初は応えていたが、あまりの多さに尻込みし、父からの連絡を無視し、直接会ったときも無視したら、ようやく連絡が来なくなったそうだ。
2021年5月にデビューして4年半以上経つが「3年でA1に昇格する」という師匠・永田啓二(福岡)との約束は果たせず悔しい思いでいっぱいだったが、少し遅れたが26年前期でA1昇格は実現できた。だが「5年かかっていては遅い。やっとなれた感じ。優勝もできていないし、順調ではない」とここまでは満足はできていない様子だ。次なるは「ペラ調整がうまくできるようになること」を一番の課題にし、その先に「A1をキープすること。初優勝すること」を目標にしている。
休みの日は練習に行くことが多いが、熊本の実家に帰ることもある。「めいっ子が2人いてすごくかわいい」と目を細める。レースのストレスを休日にはらし、戦える態勢を整えて初優勝を目指していく。(児島ボートレース担当・黒岡浩二)





