「ボート記者コラム仕事　賭け事　独り言」

　全国各地のボート場では多彩なゲストを迎え、ＳＧやＧ１のビッグレース、さらに一般戦でもトークショーが度々開催されている。

　ＴＶで人気のタレントや、スポーツ界で活躍するアスリートなど著名人をゲストに招き、イベントは毎回大盛況。老若男女問わず、ボート場に足を運ぶきっかけとなった方も少なくないだろう。

　もちろん、ボートレーサーのトークショーも人気イベントのひとつ。住之江では、実力者がステージに登壇する機会が多く、３月は当地で昨年のＳＧ・グランプリを制した毒島誠が大歓声に迎えられて“がい旋”。３月に若松のボートレースクラシックでＳＧ初制覇を成し遂げ、直近のまるがめでのボートレースオールスターを制した佐藤隆太郎も、５月のラピートカップ開催中に登場。「今のところ賞金王です」と笑顔でＳＧ初制覇の喜びを語り、会場を沸かせていた。

　時には、うれしい“サプライズ”で場内を盛りあげるケースもある。最近では、５月に行われた井上忠政のトークショーで、地元の先輩・原田秀弥と上條嘉嗣が飛び入りで参加。井上の軽妙なトーク力もさえ渡り、先輩レーサーと丁々発止のやりとりで会場は爆笑の渦に包まれた。

　昨年１０月に行われた峰竜太と定松勇樹のイベントでは、峰がトークショーの枠を超えたサービス精神を存分に発揮。急きょ予定を変更して、会場のファンと一緒に１Ｍでレースを観戦。わずか１レースのみだったが、場内全体はまさにＳＧ並みの大フィーバー。足を運んだ者にしか味わえない、記憶に残る体験となったことだろう。

　連日激しいバトルを繰り広げるレースも魅力たっぷりだが、レーサーの自然体な姿に触れあえるトークショーも、やはり見逃せないイベントのひとつ。ファン以外の方でも、気軽に立ち寄る価値は十分あると思う。（関西ボート担当・保田叔久）