【ボート】G1直前の戸田エンジン情報 エースは9号機、激変した11号機も注目

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 9月に入ると、関東地区はG1開催がめじろ押し。11~16日の戸田を皮切りに24~29日の江戸川、その後は10月6~11日の平和島と続く。

 ここでは主戦場としている戸田の、6月27日から使用が開始されている現行エンジンについて紹介したい。2連対率の数字をそのまま信頼するのは禁物で、ランク入りしていなくても好出力エンジンが存在しているのが特徴だ。

 最近、“エース”と呼ぶにふさわしいエンジンが出現した。それは9号機で、乗り手にあまり恵まれず2連対率はG1を控えた時点で42%の10位だが、初下ろしから伸びが目立っていた。特に注目を浴びたのは8月10~15日のお盆シリーズ。123期の鈴木孝明が引き当てて節間3勝をマーク。1走目でデビュー初勝利、2日目には前半で黒井達矢、後半で桐生順平を破る大金星を挙げた。鈴木は「伸びは節イチ。回り足も抜群」と絶賛。選手間からも「記念で引きたい」という声が上がっていた。

 他で目立つエンジンも紹介する。29号機は2連対率は39%だが、常に行き足、伸びは上位クラスに入る。54号機も初下ろしからハイパワーを誇示。使用3節目に佐藤大佑が伸びを仕上げて優勝している。16号機はバランス型。使用2節目で白石健が底上げしてから気配が一変した。お盆シリーズで佐藤翼は2日目のスタート展示での転覆による減点が響いて予選突破できなかったが、節間7勝を挙げた、動きは軽快そのものだった。また13号機は乗り手にB級が多く2連対率36%だが、数字以上に素性はいい。使用3節目で乗った市橋卓士がきっちり優勝しており、記念クラスが乗るならパワーを引き出して好勝負を演じそうだ。

 直前節で激変したエンジンがある。11号機は初下ろしからピストン交換が施され、使用3節目で篠崎仁志が大苦戦したほどだったが、直前節で坂口周がピストン、リング、シリンダーの“セット交換”を施してからパワーアップ。伸びは節イチ級になった。また53号機も目立っていなかったが、直前節の松尾拓は伸びが上位クラスだった。記念クラスの手腕で一変する可能性があり、当日の選手コメント、直前気配に注目して、好配当ゲットを目指したい。(関東ボート担当・渡辺和明)

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