【ボート】逸材ぞろいの124期のデビューが楽しみ

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 去る3月20日に福岡県柳川市のボートレーサー養成所で、124期の卒業記念競走が行われた。

 養成所チャンプ決定戦を制したのは、在校勝率7・01で1位だった末永和也(20)=佐賀=。きっちりとインから逃げ切り勝ちを収めて同期の頂点に輝いた。昨年10月には訓練中の事故で顔面を骨折。一時は挫折を味わったものの、退院後はボート操縦の意識を改革。努力が花開き、田島禎義124期主任教官に「ケガを克服して、冷静にレース展開を読める選手」と言わしめるまで成長した。いつの日か、同郷の先輩・峰竜太(33)=95期・A1=のような活躍を見せる時が来るかもしれない。からつ一般戦(5月1~6日)でデビュー予定。

 同レース2着の為本智也(18)=福井=も楽しみな存在だ。「小さい頃はボートの映像を見せると泣きやんでいた」というほどの大のボートレースファンで、「職業はボートレーサーしかないと思っていた」と、夢がかなって満面の笑みを浮かべた。「少し外れると乗れなくなる」と、現役時代にG1V3の実績を持つ占部彰二教官は課題を挙げるが、「ここからの勉強次第で解消されていく」と大きな心配は無用そう。持ち味のまくるレースを主体に、デビュー期から存在感を発揮したい。デビューは三国一般戦(5月22~26日)の予定。

 女子では、生田波美音(16)=東京=は事故率の高さが響き優勝戦には出場できなかったが、こちらもかなりの有望株だ。事故パン状態で迎えた最後のリーグ戦。1走目で転覆してしまったが、裏を返せば果敢なレースを心掛けている証拠。田島教官は「男勝りで末永よりも握って回るタイプ。124期の中でもレースっぷりはナンバーワン」。占部教官は「問題なくオススメ」と太鼓判を押す。目標は「大山千広選手のように、勢いある選手になること」。その名の通り、波に美しい音色を響かせる。初お披露目は多摩川一般戦(5月12~15日)を予定。愛らしいルックスも相まって人気レーサーになりそうな予感だ。

 124期からはデビュー期勝率を上げるために、特別選出者を対象にからつボートでの現地訓練を開始。初めての試みなので効果は未知数だが、教官は124期生を高く評価。早期からファンを沸かせるレースに期待したい。(関西ボートレース担当・山本裕貴)

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