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【ボート】徳島の赤いトルネード・堀本和也 赤髪で飛躍を誓う

 赤色に染めた髪がトレードマークの堀本和也
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 「ボート記者コラム 仕事・賭け事・独り言」

 ボートレースでは、2019年のCMキャラクターに、人気俳優の田中圭が抜てきされた。1月に多摩川で行われた「ボートレース バトルトーナメント」では、選手紹介の花束贈呈とトークショーに登場。昨年はドラマ「おっさんずラブ」で一躍大ブレイクを遂げた「旬の男」だけに、会場には多くの女性ファンが来場。イベントは大盛況となった。

 ポスターやCMでは、3号艇の赤カポックを身にまとった華々しいスタイルが評判を呼んでいるが、実は「バトル~」に出場した選手の中にも、「赤色」が際立つ選手がいる。徳島支部の堀本和也(29)=111期・A2=は「赤い髪といえば、四国の堀本と言うてくれます」と語るように、メッシュの赤色に染めた髪型はボートレース界で唯一無二(?)の存在である。

 2012年11月に鳴門で初出走。だが、デビュー間もない時期に、師匠の近藤稔也(48)=徳島・66期・B1=から「北新地を歩く時に、見た目で負けたら終わりじゃ」と珍アドバイスを授かり、金髪のスタイルに。その後は「赤い髪にしたら、いろいろな人を紹介していただいても、僕のことを覚えてもらえる。青色とか緑色は、髪を染めても1週間しか持たないけど、赤色だと2カ月くらいは残ってくれるのでお手入れも楽です」と5年近く、現在の赤髪スタイルを踏襲。「誰かが僕のマネをしだしたら辞めようと思います」と笑わせた。

 赤色といえば、人気アニメ「機動戦士ガンダム」でシャア・アズナブルが乗る赤いモビルスーツ、スポーツカーの一大ブランド・フェラーリの主力カラーなど、「スピードスター」のイメージが強い。堀本自身も、昨年1年間の平均STはコンマ13と、韋駄天(いだてん)のスタート力を持つ快男児だ。「赤い色が好き、というのがありますね。落ち着くよりも、メラメラする感じがします」と血潮が沸き立つ“熱情”しての意識が強い。

 しかも、今をときめく田中圭と同じく、赤カポックを着る3号艇は「初優勝(17年8月・鳴門一般戦)をしたのが3号艇でしたからね。いろいろと思い入れのある色です」と語るように、14年2月から、19年2月までの5年間で3号艇の1着率は、1号艇の1着率に続く好成績。師匠譲りのツケマイを存分に発揮する得意分野でもある。

 2月に地元の鳴門で行われたG1・四国地区選は、3号艇の1着こそなかったが「師匠のゲージでペラを叩いて、引き波を越える感じは良かった」とレース足に好感触を得て予選を突破。ただ、準優は4着敗退でデビュー初のG1優出はお預け。優勝は同じ徳島支部の先輩、河野大(31)=110期・A2=が飾り、他にも16年度の最優秀新人、山田祐也(29)=112期・A1=や、左手の大ケガから不屈の闘志で復活を遂げた西野雄貴(29)=114期・A1=など、徳島勢の同年代のライバルがしのぎを削った。

 「僕はA1からA2に落ちてから足踏みが長すぎる。A1にならないと記念も走れないし、刺激ももらえない。昨年の地区選(まるがめ)もF2で全能力を発揮できなかった」とハイレベルな戦いに飢えている。「SG出場など、先を越されたところはあるけど、まだたくさん越せるものは残っている。少しは先輩の威厳をみせないといけませんね」とニヤリとほほ笑んだ。

 鳴門の渦潮のごとく、電光石火のスタートからコースを切り込む「赤いトルネード」。いつの日か、G1やSGの表彰台で、赤カポック姿の堀本と田中圭のツーショットを見てみたい。(関西ボート担当・保田叔久)

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