【ボート】是沢孝宏は拳四朗よりボクサー向き?

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 昨年1月1日付の人事異動でボクシング担当からボートレース担当に移籍した。以来、ずっとあいさつしたいと思っていた選手がいた。是沢孝宏(33)=滋賀・98期・A2=だ。3月12日から多摩川で6日間行われた「第54回デイリースポーツ賞」で取材がかなった。

 是沢といえば、ボクシングWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)のいとこ。是沢の母が、拳四朗選手の父で所属ジム会長を務める元日本ミドル級、東洋太平洋ライトヘビー級王者の寺地永氏の姉にあたる。是沢に影響され、拳四朗が一時期ボートレーサーを目指していたのはボクシングファンなら知っている。

 拳四朗は2015年3月の東京・後楽園ホール初登場から取材させてもらった。ベビーフェースに似合わぬ果敢なファイトに強い印象を持った。ボクシング担当中は日本王座戦、17年5月に有明コロシアムで世界王座獲得した一戦を含め、関東で行われた試合はすべて取材させてもらった。寺地会長にも拳四朗にもお世話になった。

 是沢は昨年、戸田、多摩川、平和島と関東遠征があったのだが、こちらが他の場の取材に出ていたり、休暇中だったりで会えずじまいだった。今回、ようやくあいさつすることができた。

 「子供の頃は、よくお互いの家を行き来していましたよ。小さい時、おじさんの試合を見に行ったことがあります。ほとんど覚えてないんですけど、多分リングサイドだったんですね。血とか汗とか飛んできたのを覚えてます」と、思い出を聞かせてくれた。

 精悍(せいかん)な表情は、思い切り童顔の拳四朗よりもボクサー向き?のような。169センチ、49キロのシャープなボディーにも素質を感じたが「子供の時、空手はやってましたけどボクシングは考えたことないです」と笑った。

 今回の多摩川では惜しくも予選敗退したが、世界王座防衛戦が楽しみな拳四朗とともに、水上での戦いぶりに注目している。(関東ボート担当・津舟哲也)

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