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【ボート】西日本豪雨から1カ月 ボートレーサー支援の輪

 500万円の義援金寄付のため倉敷市競艇事業局を訪れた吉田拡郎(左)と矢島薫倉敷市モーターボート競走事業管理者
義援金寄付のため倉敷市競艇事業局を訪れた池田真治(左)と矢島薫倉敷市モーターボート競走事業管理者(右)
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 「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 広島、岡山、愛媛3県に甚大な被害をもたらした西日本豪雨から1カ月。いち早く被災地を訪れてボランティア活動を行った有名俳優、高額の寄付を送り、長期的支援を約束したアイドルグループが話題を集めた。地元愛媛を訪れたサッカー選手、試合前に募金活動を行いファンとふれあうプロ野球選手。芸能界、スポーツ界の影響力ある人たちの活動が被災地の方々を勇気づけたことは間違いない。

 安全な場所にいて、何もできない自分には本来語る資格などない。だが、私は記者だ。伝えることはできる。私が担当している児島ボートでも選手、関係者による地道な支援活動は行われている。児島ボートの運営者である倉敷市は、豪雨で大きな被害を受けた真備町の復興を担う立場でもある。ギリギリまで協議を重ねた結果、豪雨災害の起きた直後の11日にボートレースの開催に踏み切った。

 選手会岡山支部の動きも早かった。7月13日には支部長の池田真治(50)=岡山・B1=が倉敷市競艇事業部を訪れ、選手会から50万円を寄付。愛媛県出身の池田は地元の被災に心を痛めつつ、14日には知子夫人を伴い真備町を訪問した。知子夫人は「テレビでしか見たことのない自衛隊の重機が当たり前に道を通り、泥のないものに違和感を感じる。この光景と町の人の気持ちを表す言葉が思いつかない」と現地の様子を伝えてくれた。生真面目な池田は「ただただ自分の無力感にさいなまれた」と言葉を失っていた。そして「僕たち夫婦だけじゃありません。自分の家の裏が土砂崩れに遭ったのに、立間充宏(43)、寺田千恵(49)夫妻も来ていた」とさりげなく報告。女子ボート界の第一人者として過密スケジュールをこなす寺田は「真備の方々に少しでも元気になってもらえるように走りたい」とレース場でメッセージを発信し続けた。また、7月15日には池田を含む選手と関係者が共に児島本場で被災地支援の募金を呼びかけた。

 16日に若松のSGナイター・オーシャンカップを走り終えた吉田拡郎(36)=岡山・90期・A1=は翌日17日、倉敷市競艇事業局へ駆け付けて500万円の寄付を申し出た。「オーシャンカップ直前に今回の豪雨災害があり、こんな時にレースをしている場合かとも思った。だが、自分にできることは何かと考え、ボートレーサーとして一生懸命走ることしかできない。しっかり走って少しでも多く寄付できるよう頑張ろうと思った。被災地の復興に向けて多くの方の協力と支援が求められている中、自分も微力ではあるが力になりたいと考えている」と覚悟を決めた。吉田は7月末の選考期間ギリギリまで勝負を続け、今年のボートレースダービー(10月23~28日・蒲郡)の出場権を獲得。来年児島で開催されるダービーまで突っ走る強い決意が見て取れた。

 児島ボートでは来年3月にG2・レディースオールスター、10月にはSG・ダービーが初開催される。被災地復興を願い、選手、関係者、ファンが一丸となってボートレースを盛り上げていく。(児島ボート担当・野白由貴子)

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