【ボート】勝負の世界に飛び込む119期が描くそれぞれの夢
「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
9月21日にボートレーサーを養成する「やまと学校」(福岡県柳川市)で行われた119期の卒業記念レースを取材してきた。レース後には卒業式も行われて、これで119期の27人(男子21人、女子6人)は11月以降に各地のボート場で次々続々とデビューしていくことになる。
やまと学校で記者が卒業生を取材するのは102期、105期以来3回目。119期は訓練生を亡くす事故があったが、それでも過去の卒業生たちとも変わらない活発な雰囲気だと感じた。もちろん、そう簡単に乗り越えられることではないだろうが、表向きには明るい119期たちという印象を受けて、ひと安心した。
そんな119期の面々に将来の夢を質問してみたので、それぞれの回答を紹介したい。
「父が車好きだけど、決して裕福な家庭ではないので、父に真っ赤なフェラーリを買ってあげたい」
「父も母も55歳を過ぎたらオーストラリアに住みたいと言っているので、オーストラリアに家を建ててあげたい」
「母がいつかカラオケ喫茶を経営して、お客さんと話しながらのんびり過ごしたいと言っていたので、母に店を出させてあげたい」
「ランボルギーニを買いたい。横浜あたりに家も建てたい。それでボートレースを盛り上げるためにテレビに出て有名になって、タレントやモデルの人をお嫁さんにもらいたい」
「六大学野球が好きなので始球式がやってみたい。早稲田のユニホームがカッコイイので大好き」
直接聞くことはできなかったがプロフィールに「宇宙に行くこと」と書いている卒業生もいた。なぜ横浜?とか、なぜ始球式?とかツッコミどころもあるが、レーサーとして活躍すれば、どれも不可能ではない夢だと思う。ぜひ、実現させてほしいと思う。
卒業記念レースを優勝した木場悠介(23)=長崎=は「早朝の起床がきつかったり、教練が厳しかったりしたけど、同期の仲間たちがいたから、卒業まで頑張ってこられた。119期は一生懸命に頑張ってきました。プロになってもお互いに切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」と表彰式で話していた。同期の仲間たちは、これからも何があろうと生涯同期。厳しい勝負の世界に飛び込むことになるが、それぞれの夢をかなえるために119期のみんなで頑張ってもらいたいと思う。(まるがめボート担当・岡 浩司)





