【競輪】ガールズグランプリ2回優勝の梶田舞が引退を表明

 ガールズグランプリを2回優勝した実力者・梶田舞(38)=埼玉・104期・L1=が30日、現役引退することを自身のSNSで発表した。

 電話取材に応じた梶田は「29日に終わった前橋に参加する前に、親とスポンサーには伝えました。開催中も誰にも言わなかった。競輪が大好きだったけど、ここ数カ月は精神的に追い込まれてしまい、競輪が嫌いになってしまう手前だった。大好きな競輪が嫌いになる前に引退しようと思い、年内で辞める決断をしました」と引退への経緯を話した。

 2013年5月10日に京王閣でデビュー。12年の選手生活を振り返り「小さいころからスポーツが得意。自転車は負ける気がしなかった。世界一になれるかも、オリンピックに出られるかもと思ったときに、ちょうどガールズケイリンの存在を知った。選手になってからはグランプリを2回勝つことができた。連勝記録(23連勝)を作ることもできた。ファン投票でビッグレースに出ることもできた。2回目のグランプリを優勝(2016年12月・立川)したあと、競輪をやり切った気持ちになり辞めようと思った。それでも、競輪が好きだったからここまで続けてこられた。レースで落車をして、病院に運ばれてがんが見つかった。競輪を続けていなければがんの発見が遅れていたかもしれないし、競輪を続けた意味があった。思い出に残っているのはデビュー戦の京王閣の1着。1周半駆けて逃げ切りの1着。お客さまの前に立って声援をもらえてうれしかった」と話してくれた。

 今後に関しては「競輪を続けながら次のことを考えるのはできなかった。まずはゆっくりしてから、次の仕事を考えたい」

 最後に「ガールズケイリンは自分のことを大きく成長させてくれました。競輪に感謝です。ファンの方々のおかげでここまで頑張ってくることができました。突然の引退になってしまいましたが、ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べた。

 通算948走し、1着は327回、優勝はガールズグランプリ2回(2014年岸和田、2016年立川)を含めて68回。

 ガールズケイリンに大きな歴史を残したレジェンドが静かにバンクを去る。

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