バドミントン 志田千陽が涙のV「勝てて良かった」 ペア変えて全日本2連覇 五十嵐有紗と組んだ“五輪メダリストペアが”大接戦制す
「バドミントン・全日本総合選手権」(30日、京王アリーナTOKYO)
女子ダブルス決勝が行われ、志田千陽(再春館製薬所)五十嵐有紗(BIPROGY)組が、桜本絢子(ヨネックス)広田彩花(岐阜Bluvic)組に2-1で勝利し、ペア初Vを飾った。志田は前回大会で松山奈未(再春館製薬所)と組んだ“シダマツペア”として優勝しており、ペアを変えて2連覇となった。
大接戦を制した。もつれ込んだ最終ゲーム。僅差で追いかける展開が続いたが、17-16と逆転すると、そこから五十嵐の強打などで連続得点。最後は相手のアウトを見切り、勝負が決まった。
その瞬間、2人は絶叫してコートに倒れ込み、ガッチリとハグ。志田の瞳から大粒の涙がこぼれ落ち、タオルで拭った。スタンドからは混合ダブルス準優勝の松山が声援を送った。
五十嵐は「最高。ちぃがパートナーじゃなければ優勝できなかった」と喜び、志田は「新しい挑戦で新しいペアだった。絶対に優勝したい気持ちが強くて体が動かなかったけど、(五十嵐が)声をかけてくれて、勝ててよかった」と笑顔を見せた。来年に向けては「やっとスタート地点。世界で活躍できるように頑張りたい」と意気込んだ。
パリ五輪女子ダブルス銅メダルの志田と、東京五輪から2大会連続混合ダブルス銅メダルの五十嵐が組んだ“五輪メダリストペア”。五十嵐はパリ五輪後に渡辺勇大(J-POWER)との“わたがしペア”を解散し、志田は今年8月の世界選手権を最後に松山との“シダマツペア”を解消。志田と五十嵐が組んで今年9月から本格始動し、約4カ月で日本一に立った。





