【ボート】徳山SG 悲願のSG初優勝を飾った西山貴浩「足りないのはSGタイトルだけと思っていた。やっと解放された」と笑顔

 「オーシャンカップ・SG」(27日、徳山)

 ボート界ナンバーワンのエンターテイナーに待ちに待った歓喜の瞬間が訪れた。西山貴浩(38)=福岡・97期・A1=がインから圧倒的な人気に応えて逃走。超抜エンジンのあと押しも手伝って、とうとうSGレーサーの称号を手に入れた。2着は2周1Mでツケマイを決めた馬場貴也(滋賀)、3着には河合佑樹(静岡)が入り、3連単は①②③で840円の平穏決着となった。

 悲願のSG載冠-。その時がついにやってきた。ポールポジションの西山はインからコンマ11のトップSを決めて1Mを先マイ。バックでグイッと伸びて後続を突き放し、あっさり決着をつけた。「ホッとした。Sを入れることだけを考えて行った。1周1Mを回った瞬間にやったと思った」と安どの表情。そしてレース直後には舟上でガッツポーズ。するとスタンドから“ニシヤマコール”が沸き上がった。「初めてヘルメット越しに聞こえてきて泣きそうになった」と照れ笑いを浮かべた。

 SGは7回目の優出で1号艇は初めて。ビッグチャンスをきっちりモノにした。「どれだけ人気があっても、どれだけしゃべっても、足りないのはSGタイトルだけと思っていた。やっと解放された」とニンマリ。人気先行と言われていた男が、実力に加えてさらに実績までも伴った。

 これで賞金ランクは26日時点の25位から4位にジャンプアップ。2年連続4回目のグランプリ(12月16~21日・住之江)出場が濃厚となった上に、2ndからのスタートに大きく前進した。「過去3回走って思ったことは、グランプリを獲るならセカンドから行けないとダメということ。そういう意味でもSGを勝てて良かった」と目がキラリ。次節のG1・北陸艇王決戦も主役としてシリーズを引っ張るのは必至。ボート界屈指の“お祭り男”が25年後半をさらに盛り上げる。

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